一帯は平原で視界が開け、何ともステキな夜明けの光景に。やはりあの星は、明けの明星、金星でしょう。もう一時間早ければ月と金星が直ぐ横に並んでいる状態が見れたんですけどね。

ちなみにこの写真、フラッシュを焚いて手前の草をハッキリ見せる「演出」を狙ってやってます。たまにはそういった写真もアリかな、と。



どんどん明るくなって来ます。視界が確保されると周囲に無数の池というか、沼がある事に気が付く。森厳と言う他に無い雰囲気に息を飲む。

森林限界を超えるには早すぎる、と思ったんですが、ほどなくここは田代だと気が付く。となると燧ケ岳に至る登山道で最初の田代、広沢の田代でしょう。標高1770m前後の位置なので、すでに270mほど高度を稼いだことになります。意外にあっけないな、と思ったんですが、この後に本当の地獄が待っていたのでした…



もう一回フラッシュ使ってみる。これだけ空が明るくなっても見えるんだ、金星。



登山道はしばらく田代の中を走ります。楽しいね。ついでに白い花のようなのは恐らくワタスゲ。7月中旬でもまだこれだけ見れるのか、とちょっと驚く。6月が見ごろと聞いてたのですけど。

でもってここで後続の若者に追い抜かれる。こちらは写真撮りながらとはいえ、登り行程で追い抜かれれるのは少々、落ち込む。まあ歳だし、年に一度の登山ではあるので速度が遅いのは致し方ないのですが。とりあえず、こんな時間にこんな所を通る以上、夜明け前に駐車場から登山道に入ったはず。そんな物好きな登山をやる人間が居るのか、きっと変態で反社会的な人間に違いない、と思う。



どんどん東の空が明るくなって来る。私が一日で最も美しいと思っている、早朝の時間帯をステキな山の上で向かえます。どうやら天気も良さそう。山間で向かえる早朝は、ホントにキレイで、何度見てもワクワクしますな。

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