深夜1時を過ぎると東の空から月が出る。2025年7月19日、夏至直前の月は月齢23,ほぼ半月です。午前0時前には月の出だったのですが、山中ゆえ、空に出現するまでやや時間がかかるのです。右上の明るい星は金星ですかね。こうなると月灯りで星の撮影は困難なので仮眠に入ります。



さて深夜2時半、夏至直前とは言え夜明けまでまだ2時間近くある段階で行動開始。暑くなるのは判っているので、涼しい内にシンドイ登りを済ましてしまいたいのです。さすがにこの時間の出発は20年ぶり位ですが、かつて何度もやっているので、まあ問題無いでしょう。ちなみに登山届はスマホで登録できました。



登山道は御池田代に向かう遊歩道から入ります。木橋なのはここも湿地だから。尾瀬一帯、特に燧ケ岳の北東一帯は小さな湿地帯が多くあり、それらは田代(たしろ)と呼ばれています。豪雪地帯で5月まで雪が残っていますから、文字通り、湿地を田の代りにしたとは思えないのですが、この名で呼ばれてますね。

ちなみに沼ではなく湿原の方は、単純に尾瀬ヶ原と呼ばれる事が多いですが、実際は尾瀬ヶ原は中心部の呼び名で、川で仕切られた周囲には独立した田代としてそれぞにれ名があります。



山の上に明るい光源があり、この上になにか避難小屋でもあって電気が点いてるのかと思ったんですが、間もなく光源の高度が上がって来て月だと判明。真っ暗闇の山中だと、半月でもここまで明るいのか、と改めて知る。満月前後なら、夜間の山中でも行動できるかもな、と思う。



まだ4時前ですが、東の空が明るくなり始める。山間では山に隠されて日の出、月の出は遅くなりますが、逆に高度を稼いでしまうと、はるか彼方の地平線まで見えるので、日の出の時間はむしろ早まります。


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