間もなくこちらも出港です。でもって、この左側窓だと館山到着までずっと逆光だとこの瞬間に気がつく。どうも今回は運が無かったな、と思う。 そして出港直後、晴海ふ頭に四本マストの帆船が泊っているのが見える。船体横の線が二本なので二代目海王丸のようです。確かに東京港が母港なんですが、晴海ふ頭に入れるんですね。御覧のように近代船と比較してもメチャクチャ背の高い帆柱があるんで、レインボーブリッジの下を潜れないと思っておりました。 そして私は未だに一度もまともに利用されてるのを見た事が無い(護衛艦の公開の時来たのみ)東京国際クルーズターミナル横を通過。すでに水中翼を落として浮上航行のハズなのですが、何時浮いたのかよく判らないままでした。思った以上に滑かな運行ですね。ちなみに窓の外の水面が徐々に下がって行く、速度が上がっている、という感じにあれ、すでに浮上運行に入ったのか、と気がついたのでした。 その後の東側の席は逆光だし何も無いしで退屈でした。 しばらくして、ようやく東京湾横断道路の吸排気塔、風の塔が見えて来る。レインボーブリッジの三千倍カッコいい名前だと思います。遠くから見ると一本の円錐形の塔に見えますが、実際は二本の斜めに切ったチクワ型の塔で、それぞれが吸気、排気を受け持っています。 ちなみに西側の窓はすれ違う船も見えるし富士山も見えるで楽しそう。いいなあ、あっちの窓際の人。 とか思っていたら、こちらは富津岬先の第一海堡が見えました。ついでにやはり波が高いですね。この状況でも浮上航行できるんだ、と思う。ちなみにほとんど揺れない、ガスタービンのエンジン音は室内ではそれほどしない、といった船であり快適かどうか、と聞かれれば間違いなく快適な船旅でした。ただし窓際の席でないとホントにツマラナイです。 |