線路沿いに歩いていたら空の貨車を引いた貨物列車に追い抜かれる。総武線&山手線+京浜東北線沿線で人生を歩んできたため、貨物列車に縁が薄く、見るだけで興奮します(笑)。ついでに北陸本線てこの先も複線なのね。



さて、湖岸に戻って参りました。やはり美しい土地だなあ、と思う、正面やや右手に見えている最高地点が賤ケ岳の砦。この美しい土地での壮絶な戦いをこの三年間、ずっと考え続けており、そろそろ決着を付けたいな、と思っております。その辺りもまたいずれ。



さて、今回の宿泊地がこちら。レストラン余呉湖さんが経営している民宿旅館 文右エ門です。写真で右手に屋根の一部だけ写っている建物がそれ。チェックインはレストランのカウンターにて行います。



でもってこちらが民宿旅館 文右エ門さん。観光客も泊めているようですが、どうも冬季の積雪期に工事関係者が利用するのが主らしいです。このためネット予約は不可、電話でのみの受付となっています。今回、たまたまネットで内部写真を見て衝撃を受けて予約を取らせてもらったのでした。ちなみに平日利用で一泊1万円でしたが、格安と断言します。



そして今回の部屋に案内されて感涙。おおおおおおお、まったくカンナがけなしの粗削りな材木が一切の鉄釘なしで組み合わせで自重を支える構造。まさに江戸期以前の典型的な建築物。おおおおおおおおおおお、思わず写真を撮りまくる。これだ、これなんだよ、なんだよあの国宝 彦根城の適当さ。これこそがあの時代の建物の姿なのだあああああああああああ。もう今夜は寝かせないよ。いやクタクタなんで寝ちゃうけど。でも一生忘れられない夜になるぜ。

この建物、かつて栃ノ木峠にあった本陣、街道沿いに建てられた大名の宿泊所だったと言われる建物を移築したものなのです。おそらく江戸初期の建物だと思います。昼に見たように外見は今風のアレになってしまっていますが、内部はかなりよく保存されており、生存中にこんな建物に泊まれると思っていなかった下賤の身のオッサンとしては感激、感涙なのです。いや、ホントに釘なしで、この粗削りな材木でキチンと構造を維持している。幾何学だけで完全な構造強度の計算は不可能ですから、勘と経験でやっちゃったんでしょうが、凄いな。ここは豪雪地帯ですから、それでその重みに耐えるんだ。

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