線路の跡に出ました。柵の向こう、右側が現在の中央線で、おそらくこちらが旧トンネルのレールだと思います。



あ、これか。右側が1997年まで利用されていた大日影トンネル、左が現在の中央線のトンネル。大日影トンネルは中央線の開通時、1903(明治36)年に造られたトンネルで94年に渡って現役でした。その間、大きく改造される事も無く、当時の建設技術をよく残す鉄道施設として残されていました。これを2005年に当時の勝沼町が譲り受け、2007年から遊歩道として公開されている施設です。ただしあまりに「そのまんま」だったため、何度も修復の必要が生じ、2012年から2013年までの約1年、さらに2016年から2024年まで8年間、修復のため封鎖されていました。

すなわち今年の4月にようやく公開再開となるまで、公開されていた時期と閉鎖されていた時期がほぼ等しい、という特異な施設になっておりました。このため公開再開を現地に行くまで筆者は知らなかったのです。ただし以前から訪問して見たかった場所であり、大喜びでの突入となります。



ひたすら直線で、向こう側の出口も見えるため、徒歩での突破なぞ楽勝、と考えちゃいますが、全長出で1.37qあり、しかも高低差が30m前後在るので(こちらからだと登りとなる)、それなりの覚悟がいる遊歩道となります。



中に入るとこんな感じ。おお、なんかメッチャ盛り上がって参りました。



ちなみに外は朝9時過ぎで32度を超えていたんですが、トンネル内は何と18度。寒い、といっていい気温でした。ただし湿気は85%と夏場の通常値で、気温から考えるとかなり高いです。

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