さて、尾瀬旅行記最終回の今回の行程を確認して置きます。 沼の北東部、浅湖湿原を突破した後は西端部である沼尻を目指します。ここに休憩所があるのでそこで一休みした後、沼の南岸部を回って出発点である尾瀬沼山荘に戻り、ここから片品村に向かって退却する訳です。 ちなみに西端部の沼尻から流れ出るのが尾瀬沼から唯一、自然に外部に流れ出る沼尻川で、やがて只見川となり日本海に繋がります。本来はこれが唯一の流路だったのですが、現状は例のダム計画の遺産として尾瀬沼山荘の横に水道トンネルが掘られ、南の片品川まで繋がっています。その取水口に発電所があり、実は現在も稼働しています。おそらく周囲の山小屋などの電気はここから取っている可能性が高いです。尾瀬沼、現役の水力発電所があるんですよ。これによって尾瀬沼の水は利根川に流れ込み太平洋岸にも流れ出ているのです。すなわち尾瀬沼は日本海と太平洋、両者に繋がっている事になります。 |