そこから対岸に見えた、月が浜の星野リゾート西表ホテル。西表島を代表する高級ホテルですね。あの辺りは1980年代末、堤一族全盛期の西武リゾート帝国が開発を予定しながらバブルが崩壊、堤帝国ごと滅んだ土地です。それをなぜかコロナ騒動直前の2019年になってから星野リゾートがホテルの運用を始めたのでした。仲間港から遠く、上原港はしょっちゅうフェリーが欠航するため不便この上ない土地ですが、何か考えがあるんでしょう。私には理解できませんが。



でもってそこからの遊歩道は本物の木造です。…これ、あと10年もしたら恐らく腐食して朽ち果てるよ。またこれも廃墟になるよ、多分。西表島、こういうの多すぎ。尾瀬などの木造遊歩道は地元の人たちが定期的に手を入れてるから維持できてるのであって、造ったら造りっぱなしじゃ金をドブに捨てる以外の何物でもないよ、ホンマに。



驚くべきことに展望台も木製。2014年ごろ完成したようなので、既に10年選手。この角度からでは見えませんが、既に展望台の手摺の一部は腐食してボロボロになっており、もってあと10年でしょう。周囲のケーブルは恐らく強風対策で倒れないようにするもの。いろいろとまあ計画段階から頭が優れて優れない人が関わっていたんだろうなあ、金さえもらえれば何でもイイ皆さま方の仕事なんだろうなあ、と思う。さっさと朽ち果てて、ジャングルに還りますように、と願う。これに比べれば巨大ピカニャー滑り台はまだマシか。



そこから下に見えた岩。



ここからも見える星野リゾートのブルジョワホテル。左手のオレンジの屋根がそれ。その右に見えてるのが、昨年ジャンゴークルーズ1号として訪問した浦内川の河口。狭いように見えますが、あの先でグワッと広がるのです。すなわち入り口が狭く、奥が広い構造で満潮時に海側から流れ込む潮流は凄まじく複雑な流れになると思われます。まあ水深は浅いので遭難とかは無いでしょうが。

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