さて、次の目的地はここ。前回の旅行で最後の最後に訪問を試みながら道に迷って辿り着けなかった「ンママキー山猫パーク」。ンママキーとは馬を遊ばせる場所、という方言だそうですが、なんでその名なのかは未だに説明を発見できませぬ。

日本のしりとり業界を震撼させる脅威の命名が成された公園ですが、同時にここは西表巨神文化の聖地でもあるのです。その神秘の力に導かれるように、スマホにしか興味が無く霊感ゼロの地雷映画男が、レンタカーのドアロックが良く判らず苦戦中の筆者を放り出し導かれるように奥地へと進みます。



その奥地に安置された巨大ピカリャー像。東京ドーム約三十個分のピカリャー神秘力を固めて作られています。2021年4月にに召喚に成功したモノで、未だ光臨から二年、それほど知られてない神秘の土地の一つでしょう。ちなみにこの神殿地区全体の整備が終わったのはさらに一年後だそうな。

写真は神秘の力の前に立ち止まってしまった地雷映画男。幸い、神像にはまだ気付かれてないでようです。



地元に残る伝承によると、2015年の段階で地元の小学生がイリオモテヤマネコをデザインした滑り台が欲しい、との要望を出したら、地元で金に目がくら…、否、神秘の力により6億3400万円の巨費を投じてこの神殿が造られ、そこに巨大ピカリャー像が光臨した、とされます。まあ神様を呼ぶんだから6億程度の金でゴチャゴチャ言うな、という事なんでしょうが、多分、最初に言い出した小学生が望んでいたのはこんな巨神像では無い気がします

神の存在は人の願いをかなえるにあらず、その欲望を飲み込むのみ。



まるで操られるように神像の後ろに進む地雷映画男。あわてて追いかけますが、こちらも気付かれないよう慎重な行動が求められます。



残念ながら地雷映画男の保護は間に合わず。既にその姿はありませんでした。見事な散り際なり地雷映画男、荒ぶるピカリャー神に挑んだ君の勇気は決して忘れない、と思う。横から見ると胴体上部に穴が二つ開いてますが、恐らく左がエンジン用のラジエター、右がターボ過給機の中間冷却機用のラジエターのそれぞれ空気取り入れ口でしょう。

NEXT