さて、ではいよいよ福岡で、というか九州で二番目の都市、北九州市の中心部、小倉に参りましょう。

本籍地千葉市の人間としては以前から興味があったのが北九州市でした。どちらも一帯で最大の都市から至近距離ではないけど、遠くも無いといった位置に在る、長年に渡り人口100万人に届きそうで届かない、市内の主要公共交通機関はモノレール、かつては軍都であり製鉄の街である、20世紀後半にヤンキー文化が盛んだった、といった辺りで意外なほど共通点が多いのです。

ですが今回の訪問で、都市としての洗練度では北九州の方が一億倍くらい先を行ってる、と知る。まあ千葉市の場合、まともに都市化が始まったのは戦後の1950年代から、ポッと出の新人に過ぎないわけで都市としての年季が違いました。下手に千葉市を北九州と比較したら、怒りの北九州軍団が千葉ポートアリーナの成人式に殺到する事態になりかねない位の差があります。いやはや、凄いのよ小倉。ちなみに千葉市にも小倉があり我実家の所在地なんですが、こちらは京都式に「おぐら」と読みます。この点、同じ字ですが個人的には「こくら」と「おぐら」は全く別の成立によると思っておりまする。そもそも京都の「おぐら」は巨椋(おぐら)池の事を意味してましたし、小倉山は小椋山ですし。



門司港からだと15分ほどで小倉に着きます。駅の看板にこういった絵柄があるのは福岡市の地下鉄でも見たので、この一帯の文化ですかね。ステキだと思います。



駅は普通に都市型の大規模なものでした。



ですが駅構内がメチャクチャカッコいい。この段階で千葉市の敗北を予感。



でもって構内の直ぐ上がモノレールの駅になっていて発着する車両がここから見えます。でもって撮影に失敗したのですが、筆者到着時に地元出身の松本零士さんのラッピング列車が停車しており、ほとんど銀河鉄道地球ステーション状態。いやカッコいいな、この駅。探せば絶対どこかにメーテル入ってるでしょ、これ。

ついにで西日本工業大学の看板を見て、やはり九州では西日本と言うと地元を指すんだな、と思う。首都圏で西日本と言われると、大抵の場合は関西を指すんですよね。



当然、乗りますモノレール。駅構内からエスカレーターですぐの場所にある乗り場へ。我本籍地千葉駅もモノレール乗り換え駅ですが、この百倍は乗り換えが面倒だし歩くし、設計はダサい。ただし横にあるそごうの屋上で見る頭の上をかすめて走るモノレールはちょっとカッコいいですけどね。フフン。

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