いよいよ関門海峡の入口へ。でもって向かいの下関側の山に何かあると思ったらロープウェイが左側の斜面で営業しているようです。帰宅後に確認したら火の山ロープウェイだそうで、これもいずれ乗ってみたいですね。あの山の上は眺めが良さそうですし…と思って確認したら今年、2024年の11月で営業終了だそうな。残念無念(ゴンドラ式のリフトに付け替えて営業再開予定との話もあり)。 見えてきました、関門海峡と関門橋。この橋のある一帯が最も狭い場所で、かつ壇ノ浦の戦いの主戦場とされる一帯のようです。ついでにちょうどこの下辺りを国道2号線のトンネルと歩行者用トンネルが走っているはず。 下から見るとカッコいいな、この橋。 その先に神社がありました。凄い立地だな。この直ぐ横が例の歩行者用海底トンネル入り口なんですが、ちょっと参拝して行きましょうか。 和布刈(めかり)神社という珍しい名前の神社でした。その名の通り、和布(わかめ)を刈り取る神事を司る神社らしいです。今でも旧暦元旦にその神事が行われているとの事。ちなみに門司港の駅前、出口を出て左手に三人組の男性が何かやってる妙な銅像があったんですが、帰宅後、これがその神事を題材にしたものだと知る。そして写真を撮って居なかった事に気がつく。 ちなみにこの位置ですから、九州最北端の神社になるそうな。源平合戦に由来する神社かと思ったら、なんと三韓征伐に由来し、神功皇后が建立したと伝えられる、としています。このため祭神は天照の荒魂(あらみたま)であり、西宮の廣田神社と同じ祭神となります。すなわち撞賢木厳之御魂天疎向津媛命(つきさかきいつのみたまあまさかるむかつひめのみこと)がその祭神。この名、恐らく音を拾った当て字で何らかの呪詛だと思うんですが、確証は無し。 ちなみにこの神社の由来では瀬織津姫(せおりつひめ)と天照の荒魂を同一視してますが、瀬織津姫は古事記にも日本書紀にも出て来ないのに、伊勢神宮と深い縁がある謎の神様です。もしこれが天照の荒魂だとすると、伊勢神宮は通常営業状態の天照と荒ぶっちゃて戦闘神となっちゃった天照を並べて、すなわち裏表セットで祭神としていた事になります。この辺り、神様が和魂(にぎみたま)と荒魂に分身する信仰、時代が経つにつれて失われた信仰を理解するヒントのような気がするんですが、今回は深入りせず。 ちなみにこの神社には満珠、干珠、すなわちさっき見た島と同じ名前の神宝があり、これは月の満ち欠けと海の満ち引きを自由に操れる魔法具とされ、これを使って神功皇后は例の大津波で三韓征伐圧勝したと説明されていました。そんなモノがあったとは初めて知る。ちなみに文章が判りにくいので判然としませんが、例の満珠島、干珠島に普段は隠されていて、年に一度の神事時、神社にの神前に持ち込まれる、みたいな事が神社のサイトに書かれていました。 |