貯木場跡の柵。こんな巨大なのをこんだけ造っちゃったんだから、良くも悪くも高度成長期の日本、凄いね、と思う。

1970年代初期まで、江東区南岸の東京湾一帯には無数の貯木場、材木を浮かべて保管する海域がありました。
海外から輸入された材木を一時的に保管する場所で、流出を避けるための柵で囲まれていたのです。今では、クレーン船の係留場になったり、埋めたてられてしまいましたが、一部は放棄されたままになっています。今回、海に出て見て、これほど広大なものが残ってると初めて知りました。

で、この柵の間、影になってる場所にスズキは居るのだとか。このため、柵に沿ってゆっくりと進むように先の装置で設定、ルアーを投げ込んでは素早く巻き上げる、という釣りが開始されます。個人的に釣りってのは、じっと座って待つ的な印象だったので、こういったやり方もあるのか、とちょっと斬新な感じを受けました。



さらに驚いた事に、間もなくあっさり一匹目が釣れる。正直に言うと、あれま残念、では次に行きましょう、的な展開を予想してたのに(笑)。こんなにあっさり釣れるものですか、と聞くと、釣れますよ、との事。東京湾、スズキはかなり多いそうな。あとはクロダイとボラも。

ついでに、その三種は汽水域、水と海水が混じる水域に強く、河口をかなり遡った河岸でも釣れちゃうそうな。いやはや、知りませんでした。



デカいなと思ったんですが、どちらかといえば普通の大きさなんだとか。思った以上に生態系が深いぞ、東京湾。



肉食魚だそうで、なるほど、そういった感じにガバッと開く口でした。



途中で、東京都のマークを付けた黄色い船が横を通過。船の後にできる引き波は小さく見えますが、意外に揺れました。
左右に船体がある双胴船で、中央部で海上のゴミを集めて拐取する清掃船らしいです。そういった船もある、という事すらこれまた初めて知りました。まだ出航1時間ちょっとで、これだけ知らぬ事だらけとは、恐るべし東京湾。

ちなみに運営してるのは民間会社で、調べて見たら同じような船を六隻保有してました。これは中でも一番大きい船で、14トンあるそうな。

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