狭い島ですから、速攻で平地部を通過、徐々に山間部に入って行きます。ちなみに今回の出発点から目的地の軍艦岩までは約6qほどの距離なんですが、驚くほど目まぐるしく風景が変わります。いや楽しいですね。そしてしばらく私の脳内で、高中正義さんの「ジャングルジェーン」が無限ループで演奏され続けるのでした。 進む連れて急激に川幅は狭くなってゆきます。奥の方の浅瀬にはシラサギが見えてます。複数の旅行記で指摘してますが、私がどこかに行く度にやたらとサギを見る、それどころか近所の不忍池でもよく見る、というのはやはり何らかの宇宙からのメッセージですかね。 ちなみにこの辺りの右岸にかつては集落があった、と聞く。戦前に林業開発を目的に造られ、1970年ごろまで残って居た、との事。 現在は船しか交通手段がないのですが、かつては道路があったようです。さらに戦前は軽便鉄道があった、材木運搬用の鉄塔とケーブルまで戦後に建てられた、という史料も帰宅後に見つけたのですが、詳細は不明。ただし戦前からここに居住した、というのは狂気の沙汰で、マラリア原虫を避けれない土地でしょう、これ。 ついでに西表島、自然豊かな島、という印象ですが沖縄の本土復帰前後、1970年代初期までは全島で大規模開発がいくつも計画されており、現在我々が見れるような人の少ない島ではありませんでした。実際、現在はほぼ無人の南西部一帯にも、かつては複数の集落がありました(網取、崎山、鹿川、高那、仲間など)。時々、島内の森であれっと思うような人造物を見かけるのは、この時代の名残で、謎の古代文明とかムー大陸とかは関係ありませぬ。 世界がどんどんジャンゴーになって行く。リアルに「地獄の黙示録」だなあ、と思う。そしてあの映画の邦題の「地獄」はどこから出て来たんだろうと思う。 振り返るとこんな感じ。通り過ぎた後にノロシが上がってたりしたら怖いなあ、とか思う。照明弾とかだともっと怖いですが。 では再び動画で。どんどん細くなってゆく浦内川を遡上する観光船。風切り音はご容赦。当然、実際はここまでウルサクないです。 |