さて、では由布島の続きと参りましょう。

例のブーゲンビレア温室の先で再び浜に出ました。マンタの浜との事で、その名の通り、このあたりの海にマンタが多いのだそうな。結構長い浜辺です。奥に見えてるのは西表島本島。ちなみに西表島の浜辺、特に石垣島向かい合う東側は御覧のように普通にゴミだらけで、あまり南国リゾートっぽい雰囲気はありませんでした。まあ、これは西表島の責任ではありませんが…



正面に見えてる平たい島は小浜島、その奥にやや霞んで見えるのが石垣島。
小浜島はめちゃくちゃ小さい島ですが人も住んでるしゴルフ場まであります。こんな海風にさらされっぱなしの南の島まで来てゴルフやる意味あるの、と個人的には思いました。ボールにかける回転方向によっては凄まじい飛距離が出るでしょうが。ちなみに西表にも進出してる星野リゾートの施設が、あの小さな島にもあります(正確には小浜島はコテージ式の滞在施設、西表は普通にホテル)。

さらにちなみに小浜島の左端に見えてる小高い丘は大岳と書いて(うふだき)と呼ばれてますが、おそらく本来は御嶽(うたき)、すなわち沖縄県地方の聖地の一つでしょう。気軽に立ち入るべきでは無いと思うんですが、今では展望台があるそうな。恐るべし、リゾート開発。ちなみに後に西表島も聖地だらけだと知り、沖縄本島に劣らぬ神々の島だなあと痛感します。



その先に2011年の震災の時に流出したと思われる交通標識が埋められていました。

2020年に流れ着いたそうですが、それって黒潮の流れを完全に逆流して流れ着いた、という事になりますが…。仙台沖の海流は南下して千葉の九十九里浜に至るものの、以後、そこから南下、西進する海流は無いはず。深層海流も全く流れが異なるのでこれもありえず。となると、どうやって流れついたんだ、これ。常識的に考えれば船に引っかかるなどして西表近海に持ち込まれた、という事でしょうが、それにしては9年も掛かってるのが変です。なぞですね、どうも。

**掲示板にて北太平洋の循環流に乗ったのでは、という指摘をいただきました。確認したところ、確かにその可能性は高そうなので追記して置きます。



途中で見かけた建物。明らかに近年に建てられたものですが、何の説明もなくよく判らず。



その横には井戸もあり。おそらく住民の方が居た時代のものだと思うんですが、こんな海の上の小さな島で真水が出るのか、それともやや潮っぽい水で蒸留して使うのか。ちなみに現在の西表島は小さなダムを造って農業&水道水を確保してたはず。

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