一部のマニア(主に私だが)の間で“ウン●ビル前ターン” の名で親しまれる水上バス名物、隅田川での180度回頭を動画で。マイクの風よけなしで撮影しちゃったのでゴーゴーうるさいのはご容赦。

マツモト・レイジ級は全長約35mあり、幅120mほどの隅田川で高速180度回頭する必要から、ドリフトターンは必須、よってスラスターが付いてるんだと思ってたんですが、すでに見たように、運行中の操縦でも使ってるようです。ちなみに航跡を見る限り、後尾の可動式アジマス スラスターのみで船首部の固定スラスターとかは無さそうです。



無事、ウ●コビル前ターンを成功させ、船首を南に向けたUSSヒミコ。

奥に見えてる金色のビルが墨田区のホコリ、いわゆる●ンコビルことアサヒビール本社です。となりの巨大黄金ウン●といい、キンキラ金のデザインといい、最初の段階で止める奴は居なかったのか、という設計日本一のビルだと筆者は思ってます。ちなみにこの色彩から中国系の観光客に大人気で、これと奥に見える東京スカイツリーを背景に記念撮影してるのをよく見ました。

誤解なきように言っておくと、墨田区の皆さんには親しまれてるようで、「今、ウ●コビル前」と大声で電話してる女子高生を見ましたし、「この間、●ンコビルのレストランに行ってさ」と話してるOLも見たことがあります。今後、大地震とかが来てあれが転げ落ちて下の首都高を破壊したりしない限り、愛され続けるのだろう、と思ってます。…筆者には無理ですが。

ちなみに隅田川のこちら側、浅草側が台東区、向こう側が墨田区で、左端見えてるガラス張りの高層ビルが墨田区役所。これだけ自陣地内の隅っこにある役所というのも珍しい気がします。



見事な回頭で出撃してゆくUSSヒミコを見送るユリカモメ。北に帰る直前の時期のため、すでに頭が黒くなり始めてますね。



ついでに、その墨田区役所に入ると、入り口ホールのすぐ横に区民に対する宣戦布告としか思えないタペストリー(?)が釣り下げられてます。あしたのジョー(本名 矢吹丈)さんが、世界中が戦後になるにはどうしたらいいかな、と死にそうな顔してこっち見てる図です。何言ってるの、この人?でもってその背景はどこかファンシー。

とにかくワケが判らんシロモノですが、なんであしたのジョーなの? 作品の舞台になった泪橋はここから2qほど北のかつてのドヤ街で、確かに近所なんですが川の対岸ですから台東区ですぜ。

どうもちばてつやさんが小学生から高校生まで墨田区で暮らしていた、という縁らしいのですが、あの人、漫画家になってからはずっと練馬区在住だったはずですが…。いずれにせよ、区役所入った直後にこんな死んだ目をした今の人は誰も知らないような男をぶら下げなくてもいいような気が。当然、これ税金で造ったんでしょうし。


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