大仏殿の柱は複数の材木を束ねて造られたものが使われてます。まあこれだけの太さと長さを持ち、かつ一定の数を揃えるのは江戸期でも無理だったのでしょう。逆によくこれだけの数の柱をこの工法で造ったなあ、とも思います。

ちなみに堂内の証明は全てLEDになってました。



いわゆる四天王、帝釈天の下で仏法を守る神様の内、多聞天と広目天のみがありました。写真は広目天でこれも江戸期の作品。
残りの二人、持国天、増長天は完成しなかったようです。

ついでながら現世の輪廻からの離脱、より高位な世界への解脱を説いた釈迦の教えに帝釈天だなんだの神さんが出て来るハズは無く、これらは全て後世の創作です。まあ、そもそも仏典には釈迦本人の著作は一つも無いんですが…。

悪魔のサタンや四大天使など、聖書にはほとんど記述が無い皆さんが、天界での序列からそれそれの来歴までいつの間にかまことしなやかに語られるようになってしまったのと同じ匂いがしますね、この辺り。新約聖書もイエス本人の記述はゼロですし。
ちなみに絶対神の三度目の出現となるコーランだともう少し天使は活躍しますが、それでも限度はあります。


 
でもって大仏様の裏に回ると、その完成しなかった二人の頭部だけが飾ってあり、ちょっと怖いです。予算不足だったのかなあ。



その裏側には売店があり。



これも有名な柱の下の穴くぐりがあります。ただしコロナウィルスまん延防止のため現在は封鎖中でした。あれま。

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