とりあえず橋の構造を持つ観瀑台から雌滝を見る。下の石積み堰堤は取水用のもの。

ちなみに明治期の写真で見るとこの滝も大瀑布なんですが、現状はこんな感じ。最後の取水場が五本松堰堤と同時期にここに造られてしまったため、滝つぼは消え、滝の下半分も埋まってしまったのです。
ちなみにこの観瀑台は明治期にもあり、当時の写真では茶屋か何かと一体化してる木造の橋として見えてます。



右手に取水施設があるんですが、なかなかオシャレ。ちなみにこの施設も重文です。

本来なら最初のダム、五本松堰堤の貯水池で取水すればいいだけの話なのはず。
なのにわざわざ下流に別の取水施設を造ったのは、布引の滝を枯らさないため、水量調節を最初からやる気だったからではと思われます。すなわち水道用水ですから流しっぱなしで捨てるわけには行かないので、滝を演出した後はここで回収、という事なのでしょう。

ただしここでも全て回収してるわけではなく、一部は生田川の源流として放流されてるようです。



とりあえず、雌滝をアップで。それなりに風情はありますが、やはり水量が…



そして最後まで謎のままだったその観瀑台横の建物。店舗だったようにも見えますが、現状は閉まっており、一般家屋になってます。
土台を見れば分かるようにかなり無理してここに建てられてるのです。

古い写真で確認すると、明治期からここには家屋というか茶屋のような施設があったので、その権利保有者の方が建てたものかもしれませんが、ガスや水はどうしてるのだ(車は入って来れないからプロパンでも大変だろう)、生活排水とトイレの処理はどうなってるのだ、ここ、水道水の取水場の横だぜ、といった疑問が次々と浮かびますが、よく判らず。

ちなみに上のテレビアンテナはアナログ時代のVHF&UHFとデジタル時代のUHFが全て残ってしまってるので、2011年ごろまで人が居て、それ以降無人になった?とも思ったんですが、横に回り込むと洗濯物があり、今でも人が住んでるようです。いやほんとになんでまた…と思ったんですが、よく考えたら、新神戸駅までなら徒歩10分程度なんですよね。道は険しいですけど(笑)。

とりあえず詳細は謎としておきましょう。ロマンですよ、ロマン。



さて、そこからはかなりよく整備された道を歩いて、新神戸駅に向かいます。電柱は先ほどの家&おんたき茶屋までの電線用。
御覧のように街灯もあるので、夜の雄滝がどうなってるのか確認に来るのは可能ですが、私はそこまではいいや、というのが正直な所。



途中でまた公園に出る。ちなみに公園の右手は渓谷になってます。

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