堰堤、ダムの湖水側(上流)に来ました。水上の外観は建設当時のままですが、手前に見えてるような耐震用の補強構造が水面下には入ってます。これらは2001〜05年までの補強工事によるものです。ついでに取水管は中央の円筒状の構造下、水面下にあります。 ちなみにの堰堤の運用開始は明治33年3月でして、狙ってこの月に完成させた? 堰堤の上に出る。あまりに手すり部分が低く、落ちたら危険なため、この先は立ち入り禁止です。 手前の石畳部分までが例の2005年補強工事の跡だと思います。 そこから管理橋を振り返る。この橋、建設時に資材運搬用に敷設されたトロッコのレールを廃品利用して手すりなどを造ってあります。 これも2005年に終わった大規模補修工事で左右に補強構造が入れられたものの、基本的には建設時の形状を維持してるそうです。 堰堤の横には公園がありました。位置的に、おそらく有人管理だったころ、管理施設があった場所でしょうかね。 そこを超えると下流側、いわゆる我々がダムと聞いて思い浮かべる光景が見られます。 先にも述べたように、1900年、明治33年完成に完成した日本最初のコンクリート構造のダムであり(ただし当時はコンクリートが高価だっため、砕石を混ぜ、さらに表面の仕上げには石組を兼用してる)、現役としても日本最古の水道ダムとなっています。100年を超えるコンクリート構造物は日本では貴重であり、実際、ここは2006年に重要文化財の指定を受けています(すなわち補修工事後)。 こちら側は補修工事でもほとんど手つかずだっため、周囲には大木が生い茂り、もはや自然と調和した大規模構造物、という景観になってました。いいなあ、これ。 |