さて、では今回からいよいよ本格的な大阪帝国本土侵入を開始します。

前回、関西国際空港より大阪帝国へ入り込んだわけですが、あの空港はほぼ和歌山県境に位置するため、ここから南海電鉄&阪堺電車で大阪市中心部まで出る必要があります。ちなみに関空のターミナルから和歌山市中心部までが直線距離で約23q、大阪の難波まで約35kmあります。ただし成田空港の場合、東京駅から軽く55kmありますので、それに比べればはるかに利便性はいいんですけどね。

でもって東京の場合、皇居と赤坂離宮を結ぶ一帯を境に大きく東西に分断され、東の銀座、浅草、上野という古くからの繁華街と、西の新宿、渋谷、池袋という少なくとも首都圏の電車網が発展した後に開け、そして今では世界最大級となった繁華街にキレイに分かれます(最近は秋葉原も東側の繁華街の一つになりつつあるが)。
それ以外の街の構造も似たような部分があり、皇居から見て北東方向はよく言えば下町、悪く言えばかつての労働者系市民の街が広がり、南西方向は山の手、悪く言えばお高くとまった連中の屋敷の街が広がる、という感じです。

この点、大阪は大阪城を挟んで明確に南北に分かれ、北側がやや高級でビジネス街、南が庶民的とかいったレベルを超えた荒っぽい庶民の世界であり、同時に大繁華街が展開する一帯です。
そして北側の中心点が大阪駅周辺の梅田地区、いわゆるキタと呼ばれる一帯、そして南側の中心点が難波駅周辺を指すミナミと呼ばれる一帯となります。…そのまんまやんけ。

ちなみに、かつてはミナミの方が圧倒的に商店の街、という印象だったんですが、ここ15年ほどで大阪駅の北側の再開発で梅田周辺にも大型商業施設が増えました。それでもやや高級でビジネス的なキタ、庶民的なミナミ、という印象は、個人的には変わってないと思います。

とりあえず前回は空港から南海電鉄で堺まで北上、そこから阪堺電車で北に向かって大阪市境を目指したわけです。
でもって今回は途中下車しながら阪堺電車の東の終点、天王寺&阿倍野方面に向かい、そこから日本最強の迷宮商店街、魔境アーケード鶴橋を目指します。

ではさっそく行ってみましょうか。

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