では機関車庫一号の中も覗いて見ましょうか。



…なにこれ。

 

まあ、これは判る。
悪夢のような、B級SF映画に出て来るサンドワームのような面構えですが、あの風車構造で雪を巻き上げて遠くに飛ばすロータリー車でしょう。



問題はこっちで、何らかの貨車かと思ったんですが、これも除雪車でした。

1928(昭和3)年製のキ800だとか。これでどうやって除雪するの、と思って解説を見たら単純な線路の除雪用では無く、ラッセル車が線路の左右に掻き分け壁のようになってしまった雪を一度掻き崩し、後続のロータリー車がこれを遠くまで飛ばせるようにする車両だそうな。マックレー車というらしいです。そんな車両があるとは初めて知りました。



ちなみに隣のサンドワーム、ロータリー車はやはりという感じにアメリカ製。その名はキ601でした。日本で最初に輸入されたロータリー車の一つだそうな。自走は不可で、後ろから機関車に押してもらう必要があります。ただし風車を回す動力は別に必要で、それには蒸気機関を使ってます。本来ならそのための炭水車も付くのですが、展示の車両では失わてるようです。

ちなみに炭水車は石炭と水を積んだ車両の事で、糖質とかダイエットととかは無関係。

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