こちらの蒸気機関車は7150号、愛称大勝号と言う妙にギャンブル性の強い名を持つ車両で、鉄道記念物だそうな。背番号は30。
国産では最も古い蒸気機関車だそうで、1895(明治28)年に地元北海道で造られたのだどか。ちなみに戦後、1954(昭和29)年まで現役だったとの事。



正面から見るとアメリカンな、バッファローだって弾き飛ばすぜ、というアゴ型ガード付き。参考にしたアメリカ機関車をそのままコピーしただけなのか、あるいは北海道では本気で必要だったのかは不明。

ちなみに元ネタになった北海道で使われていたアメリカ製蒸気機関車の内、「義経」「弁慶」「しずか」と牛若丸系の名前の三両が現存してます。「義経」が京都鉄道博物館、「弁慶」が大宮の鉄道博物館、そして「しづか」がこの小樽総合博物館にあります。



絵になる夏だなあ。



二つの車庫に挟まれたレールの先には除雪車が。右がキ718、左がキ752だとか。いやこれで除雪できるの、と思ったら車体前部下のアゴ部分が空気圧でグッと前面に押し出され、これで雪を左右に掻き分けるようです。後ろに見えてるタンクはそのための空気ボンベですかね。

ちなみにキ番号だと、個人的には日本陸軍の航空機を連想しちゃうのですが、国鉄時代から除雪関係の車両はキ番号なんだとか。なんでと思ったら本来は「ユキ」だったのを一文字にしたらしい。「ユ」にしなかったのは郵便列車との混合を避けたからでしょうか。
 

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