内堀の向こうに見える本丸側の石垣、かなり丸みを帯びていて、独特の雰囲気があります。現存する江戸城や大阪城では見られない構造で、どういった目的なのか気になるところ。ついでに思った以上に石垣が低いです。湖岸の高地に建てた、と聞いていたのでこれも意外。



そこを歩いていたら、背後で突然、バシャリと水の音がする。びっくりして振り返ると、アオサギがお濠で餌を取ってました。いや、君、夜行性じゃないよね。今日はなんか寝つけないから餌でも取りに行くか、とでも考えたのか?



でもってその先から左側へと曲がってゆく魅力的な道が。90度クランクカーブの構造からしてこれも門跡でしょう。ちょっと行ってみますか。



そこにあったのが旧西郷屋敷長屋門。門の左右に門番などの生活空間があるのが長屋門で、江戸期の武家屋敷にはおなじみのもの。門がある以上、奥に何か建物があるのかとも思いましたが、どうやら家老屋敷の跡地の門だけが残っているようです。



ここも自動車道路が通っており、そのまま京橋口に出る。
幕府系のお城にはおなじみ、京都に向かう街道への出入口に架かるのが京橋で、彦根城の場合そのまんま西の京都方向を向いた出口となっています。江戸城だと日本橋の南の東海道沿いに、大阪城だと北側に抜ける場所に京橋がありました。

どうもここから先が彦根の観光の中心地らしく、「夢京橋キャッスルロード」「四番町スクエア」と素敵なカタカナ英語が連発されており個人的にはクラクラする。逆に考えた場合、イギリスの田舎の城下町の真ん中に「京橋通り」を名乗る場所があったら異様でしょ?

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