お次は慶雲館の向かい側にある長浜鉄道スクエアに。旧長浜駅の駅舎を保存してる施設で、日本最古の現存駅舎だそうな。あれま、そんなものがあったとは知りませんでした。

北に向かう北陸線(敦賀線)の起点として造られたのが旧長浜駅で、1882(明治15)年3月にこの駅舎が完成しています。当初、東海道線は米原では無く、この長浜で北陸線と分岐していたようです。その後、東海道線の開通と米原駅の完成などにより1903年に現在の長浜駅へ施設が丸ごと移動してしまったため、取り残される形で現在まで保存されていたもの。鉄道記念物に指定されてるそうな。



その建物の前にあった線路。
なんだこれ、と思ったら旧長浜駅29号分岐器ポイント部だそうな。…なんだこれ(笑)。
解説を見たらこの旧長浜駅が開業した1882(明治15)年に使用が開始されたポイント器で、以後、戦後の1961(昭和36)年まで80年に渡り使われたものだとか。現存する日本最古のポイント器だそうで、これも鉄道記念物に指定されてます。

本体はイギリス製、枕木との間の座金は日本の鉄道局神戸工場製だとか。



駅舎は後で見る事にして、その後ろにある増設された展示施設に入って見る。
北陸線電化記念館、長浜鉄道文化館という二つの建物が奥にあるんですが、そこに至る通路を含めて木造になっています。なんで?というのはよく判らず。



まずは向かって右手、北陸電化記念館の大型車庫から。
奥の蒸気機関車はD51の793号機、手前は日本初の交流電気機関車(運用コストが安く済む。日本で最初に採用されたのが北陸線だったが、今後直流になるらしい。現在でも新幹線を除くと全国的には直流が多い)であるED70の1号機。1957年製で1975年まで北陸線で現役だったそうな。ちなみに現存する唯一のED70とのこと。



なぜかズラリと並ぶ古時計。全て自由気ままに時を刻んでおり、正確な時刻を示しているものが一つも無いのが凄いですな。で、そこに展望デッキなる案内を発見。高いところが大好きな筆者としては行かねばなりますまい。

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