ここからは鉄砲と一緒に使う各種用具の展示。

左の胴乱は弾や装薬を入れ、紐で腰や胸などにぶら下げる箱。実際は早合を入れるのが普通です。でもって右に早合とありますが、これも実は胴乱でして(笑)、早号はその中に入ってる細い竹筒の事。この細い竹筒に一発分の火薬と玉を入れて置き、射撃の際に銃口から流し込んで素早く装填ができるようにしたのが早合です。…どうもここの展示、微妙に適当感が漂います…



火薬入れもあり。ただし装薬では無く、発火用の火皿に入れる火薬、口薬(くちぐすり)用でしょう。右下のはそう書いてありますし。
どれも装飾性が高いので、江戸期のものかと思われます。



火縄銃用の火縄。火種を長時間維持して少しずつ燃える素材として主に女竹の繊維が使われていました。細い竹で、先に見た早合の竹筒も多くはこの竹だったと思われます。



火縄銃としては最強クラスの百匁の玉ですが、直系39.5oほど、筆者の汚い手と比べても意外に小さいのでした。



玉を造る型。ここに鉛を流し込んで造ります。…タコ焼き用の鉄板で、百匁玉の大量生産は可能か?

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