柱がむき出し、そして強度確保のために無数の材木を釘無しで組み合わせてる構造、これだよこれ、オレが見たかったのは、と泣きながら頬ずりしたくなるのを、重文相手にそれはできぬ、とニンジャ精神で自重する。 そしてその先にはこの案内が。えええええええ、多重櫓の上に普通に上がれるのか、彦根城。大阪城も江戸城も、特別な時にしか内部公開しないのに。当然、速攻で見学ザマス。 キサマが見学を望むならこの階段を登れ、との事。階段だけは明らかに後世のものですが、気にしない。その周り太い梁と柱を見てるだけで幸せです、彦根城様。 というわけで二階に。窓枠周辺と床板は昭和の大修理の犠牲になっていましたが、それ以外はやはり保存状態は良好。そして二階の壁も窓周辺が分厚くなっています。 階段は上り下りがあり、かなり複雑な構造になってますが、本来なら梯子のような単純なものが置かれていただけだと思います。なのでこの部分は、昭和のお馬鹿さん修復で大幅に造り返られてる可能性が否定できませぬ。ホントに、なんでこんな連中に修復やらせちゃったの、彦根城。 それでも全体的な保存、そして修復の状態は彦根城の中では恐らく最良で、見ていて飽きませんでした。斜めに入った補強の筋かい柱、そしてこちらに飛び出してる謎の柱などなど、もう泣きながら見てました。 |