安土から各駅停車で約30分、やや都会風の街並が見えると同時に大きな川を渡ります。これが瀬田川。

電車から見えるのは戦後になってから国道一号に架橋された瀬田川大橋で、唐橋はその向こう側ですね。この一帯は新幹線と名神高速道路の橋も加わって、約1qの間に六本もの橋が架かる、という東京や大坂の都心部のような橋脚密度を誇る特異点になっています。よって今後、京都が「私らが日本の真首都どすえ」と東京に宣戦どすえした場合、ここが重要な戦略拠点になるのは確かどすえ。



さて、間もなく石山駅に到着。ここは京阪鉄道の石山坂本線の乗換駅でもあります。



駅前の高架歩道橋にメデューサと目が合った水戸黄門が居るので驚いたのですが、横の解説によると松尾芭蕉像だそうな。なんで松尾芭蕉?と思ったんですが、芭蕉は大津がお気に入りで何度も訪問してるのだとか。あれま、知りませんでした。

ちなみにこのすぐ南には、アイデアに詰まった紫式部がカンヅメになって源氏物語の着想を得た、と言われている石山寺があり、一帯は古典文学の名所でもあるようです。…などと偉そうに書いてますが、実は唐橋のすぐ南に石山寺がある、というのは現地に入るまで気が付いてませんでした。ちなみに今回は時間が全く無いので、その訪問は断念してます…。



さて駅前の高架歩道橋から行くべき方向を確かめる。この正直一直線な道を南下し、途中で90度東に向かって左折すれば唐橋のはず。ちなみに当初、この駅前から続く通りが旧街道かな、と思ったんですが、違いました。もう一本、東側の通りが旧街道となります。



途中、やけに東レの看板やショップやらがあるな、と思ったら東レって大津が発祥の地なのね。知りませんでした。三井系の優良企業として、グループ内でも一等地の日本銀行裏にチョーデラックスなビルが建ってるので、てっきり最初から東京で起業したんだと思っておりました。

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