では、帰りはかつては入江の底だった、今では田んぼになってしまった一帯を通って安土駅まで戻りましょう。ちなみに一般道ではなく農道なので、部外者が通っていいのか迷ったんですが、女学生さんの集団が自転車で走っていたので大丈夫だろうと判断しました。



途中にかつての入り江が、ほんの一部だけ残ってます。お堀跡と書かれて、着底した船がありましたが、何か観光開発をやろうとして失敗した跡でしょうか…。ちなみに言うまでもなく、湖水と入江に囲まれていた安土城に通常のお城のようなお堀は存在しませんでした。



その途中でもう一度、安土城のあった丘陵を振り返る。左の頂上部に總見寺が、右の頂上部に天守閣がありました。当時はこの辺りまで水の底だったはずで、青空の下、水面に映える城は美しかったろうなあ、と思う。 有名な信ちゃんプロ―デュースによる篝火によるお城のライトアップとか、見て見たかった。あれ、絶対本人がお忍びで城の外から見てたと思うんですよね。



安土駅に戻って来ました。
最近、改築したばかりのように見える駅舎は当然、安土城推しです。私は、こんな白壁と瓦屋根だらけのお城では無かったと思いますけどね。ついでに信長閣下の性格からして、城内の壁に鉄砲狭間は造らせなかったと思いますよ。暗殺に利用出来ちゃいますから。



さて、次の目的地は琵琶湖最南端部に位置する石山駅、そしてそこから南下して瀬田(勢多)の唐橋に向かいます。これも長年見たかった場所の一つです。そして安土駅には各駅停車しか停まらないので、当然、これで南下する事になります。

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