ちなみに駅前には司馬遼太郎さんが「街道をゆく 仙台・石巻編」で感心していた巨大な立体回廊が広がっております。ちなみにこういった駅前の立体回廊をペデストリアンデッキ(pedestrian deck)と呼ぶようですが、そんな英語、私はイギリスでもアメリカでも聞いたことが無いので、例によって和製英語じゃないかなあ、これ。普通に立体回廊でいいじゃん、と私なんかは常に思ってますが。 こういった構造を初めて取り入れたのは千葉の柏駅のはずですが、仙台もかなり早くからこれを取り入れた街の一つでした。1985年にここを訪れた関西人の司馬さんはここで初めて見たものだったと思います。当時はこの回廊から直接入れる書店があったと書かれてますが、今回は見つけられず。 そのアーケード街の横に巨大な空きビルがありました。2017年に閉店したさくら野百貨店の跡地らしいです。 これだけ大きな規模のビルが空いたまま、という事は仙台もいろいろ厳しいのかかな、と思ったら土地と建物の利権関係があまりに複雑で3年経った今でも手が出せないのだそうな。実際、周辺の商業施設はどこも賑わってましたから、再開発をしたくても出来ない、という感じみたいです。 その先にあった日本全国共通な感じのアーケード街の入り口が見えました。ここから古くからの繁華街、一番町まで続くのです。 当サイトでは東西アーケード街と呼ばせていただきますが、厳密には駅前から一番町に向けて順番に、パピナ名掛丁、クリスロード、マーブルロードおおまち、と三つの独立したアーケード街となっています。 …パピナって何?とか、クリスって誰だよ、なんでここが大理石なんだよ、とツッコミどころだらけの名前ですが、ここでは触れてないでおきます、はい。 とりあえずアーケード街の道幅は広く、屋根も高い。快適な商店街で、シャッターがしまってる店もほとんどなく、極めて活気のある一帯でした。個人的にはこういった場所が大好きなのでワクワクしますな。 |