と、その商店街のど真ん中に寺社らしい門構えの場所が。 お店の演出?と思ったんですが、ホントに三瀧山不動院という江戸末期に造られた真言宗の寺院でした。いや、しめ縄が飾られてるから、これ山岳信仰系の神道系始密教、雑密では?と思うんですが、仙台に山伏文化があったと聞いたことは無く、しかも江戸末期の開山で雑密系は考えにくい。じゃあなんで寺院にしめ縄が……単に何も考えてないだけ? 商店街の中に宗教施設って、まるで台湾みたいだな、と思うのと同時に提灯の左端に仙台四郎の文字があるのに気が付く。これは現人神扱いですから、やっぱり神社じゃん…神仏混合のまま明治維新を乗り切ったわけではなさそうなので、やはり何も考えてないだけか… 仙台四郎は山下清とビリケンさんを合体させたような明治期の実在の人物で、やや知能に障害がありながら、福を呼ぶ存在と見なされ地元で生き神様のような扱いを受けた男性でした。明治35年ごろに亡くなったとされます。 後に彼の写真を家に飾るだけで福が来る、という民間信仰が広がって(というか写真を売るために業者がそういった話を広めたらしいが)、仙台では広く知られる存在、現人神の扱いになりました(厳密にいえばちょっと違うが)。が、これを祭る施設まであるとは、初めて知りました。 中に入ってみると、一番奥に木造の建物がありました。ビル内に取り込まれてるようで、すごい宗教施設だなと思う。 手前はその関係のお店で、仙台四郎グッズも売られてました。 さて、その先で商店街は中央通りで一度分断されます。この先まで行けば一番町地区なんですが、今回はここで南下するために左折。 なぜならばそちらに今回のホテルがあるからです。 ここからしばらく南下します。ちなみに画面中央奥に見えてる高層ビルは、東北で最も高い仙台トラストタワー。地上37階、180mの高さがあります。 ついでにここには超高級ホテル、ウェスティンホテル仙台が入ってるんですが、今回の滞在中、地元の人たちの会話中に「ウェスティンホテル級」という表現を何度か聞いたので、仙台では高級の代名詞になってるんででょうか。 |