とりあえず本殿に向かいましょう。やや郊外にある、という事もあり静かな、いい雰囲気の神社です。



本殿はさらに高い位置に鎮座しております。
ここで見えてるのは前門にあたる長床(ながとこ)で、こちらは重要文化財。長床は熊野神社系の社殿によく見られる建物ですが、現物を見るのは私は初めてです。ここでは門の代わりになっていますが、熊野系の神社ですから、本来は山伏などの修験者に宿を提供するための建物だったはず。

すなわち、ここもやはり修験道の匂いがする神社なのです。ただしほぼ江戸期初期の建築ですから、やはり仙台の雑密は江戸期直前に入って来た説を私は取りたいです。すなわち平安期の魔法密教とは別物でしょう。



なかなか興味深い建物なんですが、提灯と看板で、建物本来の全景が全く判りませぬ…。
文化財であり宗教施設でもあるのですから、もう少しなんとかなりませんかね…。



長床内の部屋には絵馬が奉納されてるのですが、地元のスポーツチームの必勝祈願…と見せかけて、左上は今流行りの地域おこしの萌えですね…。重要文化財の中にこの手のがあるのは初めて見ました…。




そして国宝の本殿なんですが、これまた全く全景が見えません。何を考えてるんだ、この神社と思いました…。いい雰囲気を感じる建物なんですけどね。

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