仙台市内を出てもまだ結構、お客さんが乗っていました。 車窓の外には大都市の郊外だなあ、と思わせる高層の集合住宅も見えています。そして意外に仙台の都市圏、広いぞと思う。 間もなく本塩釜駅に到着(「釜」の字は駅名表示に従う。ちなみに塩釜駅は並行して走る東北本線にある)。 生まれて初めての訪問なんですが、駅を出た直後に通過した漁港と周辺の商業施設に強烈な既視感を覚える。自分でもなんで?と一瞬驚いたのですが、震災の時に押し寄せた津波の映像が撮影された場所だとすぐに思い出し、ここにあれだけの波が来たのか、と改めて驚きました。といってもこの一帯は最大でも6m以下、波の高さは10mを超えて無いので、全体から見ればそれほど凄いものでは無かったのですが、それでもあれほどの破壊力を持つのか…。 本塩釜駅から東塩釜駅に向かう間の土地は未だに更地で、この一帯は全部津波の傷跡なんだろうな、と思う。そして今後の事を考えると、津波は対策が存在しないのだから、このまま更地にしておくべきだろうなあ、と思う。 ついでに右側に見えてる香港のドラゴンボートみたいな観光船にもびっくり。あれ、松島に行くのか。しかし、なんでドラゴンボート? で、その東塩釜で、残りの乗客の皆さんは全員下車してしまう。 直前の車内放送で、松島方面は乗り換えよ、みたいなことを言っていたのを漠然と聞き流していたのですが、え?どういう事、と一瞬困惑する。間もなく事態を理解したのですが、ええええ、あと二駅なのにここで停まっちゃうんだ、と思う。まあ、思ったところで仕方ない、次の列車をここで待つことに…。一瞬歩けるかな、と思って調べて見たんですが、ローカル線の二駅は単純に無茶な距離であると判明、大人しく待つことに。 幸いにして次の7分後の列車が石巻行きでしたが、この列車を逃すと次は40分後と知り、不幸中の幸いだなと思う。 というか、出かける前にちゃんと調べようよ、自分と思う。 |