さて、出発の朝が来ました。
都内から仙台直通の特急「ひたち」は、一日三本出てるのですが、始発に当たる8時発の列車は上野発となっています。今回はこれを利用するわけです。始発なので地元の人間でもめったに使わない、上野駅一階ホーム、かつて上野が終着駅だった時代から生き残る、線路がここで途切れてしまうホームからの出発です。個人的には好きな場所。

ちなみにその一階ホームの手前には裸のお姉さん三人が突っ立てるだけ、というよくわからん銅像があります。
さらに中央改札を出てすぐ右にも裸のお姉さんの銅像が一人で立ってますから、どんだけここの駅長はエロ親父なんだろう、と感動を覚える部分です。少なくとも私が見てきた範囲で、パンツすら履いてない全裸のお姉さんだらけな駅は世界中でここだけです。恐らく国鉄時代から社内で最もスケベな親父がここの駅長に任命される伝統があるのだと思われ、さすがは歴史ある上野駅であると言うべきでしょう。すげえな。

ついでに裸体なら芸術という主張が正しいなら、草津温泉はとっくに世界の芸術の中心点になってるだろうよ、とこの手の昭和の銅像を見るたびに思います。

 

おお、君が今回の列車か。片道4時間半ほどなので仙台着は12時半。そこまでよろしく頼むぞ、とか思ってたんですが…。



実はその横のホームの列車だったのでした。あれま、上野駅は「ひたち」だらけだ。

なんかこの車両、ジオングというか悪役のロボットっぽい顔つきだなあ、と思う。ちなみに「ひたち」は茨城周辺の旧国名「常陸」の意味なんでしょうが、平仮名だと途中の「日立市」の意味にも取れ、主要都市でも終点でもない街の名を列車名にしてる変な特急、という気もします。ちなみに仙台行き以外の「ひたち」は福島のいわき駅までの運行なので行き先は全て旧陸奥国であり、いずれにせよ「ひたち」という名前は微妙なんですが。



まだ新しい車両のようで、座席も綺麗。



乗車率はこの指定席の四号車で約三割、という感じで、少々厳しいなと思ったんですが、次の停車駅の柏で結構乗ってきて、半分以上は埋まってしまう。柏から都内と反対方向に北上する人って犯罪者くらいしか思いつかなかったのですが、意外に需要があるんだと驚く。というか、この列車の存在に今年の春に気が付くまで、柏から仙台まで行く列車があるなんて、全く知らなかった千葉県出身の私。半島ゆえに、すべての列車は県内で行きどまり、と思い込んでたんですが、そうか、常磐線があったかと感動しました。

ちなみにほとんどの人は水戸駅で降りてしまったのですが、今度はいわき駅から多くの人が乗ってきて、最後まで4割前後の乗車率を維持してました。ただし上野から終点仙台まで乗っていたのは、私以外だと二人だけでしたが。まあ仙台まで行くなら、普通は新幹線使うよね…。

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