2階と3階のテラスでの企画展はホンダがF-1でデビューした1964年を振り返る、というもので、なかなか興味深かったので紹介しておきませう。



ホンダの2シーターオープンスポーツ、S600。
前回は展示されて無かった車で、S600のオープンは初めて見ました。といってもS500との外見上の違いはフロントグリルの仕切りの数が増えてる、くらいしかないのですけども。これも1964年から発売開始になった車なのでした。



座席部分。大きく細いハンドルが時代を感じさせます。これとホンダのF-1第一期はほぼ並行開発ですから、無茶するよなあ、と思うところ。



車体後部下に鏡が入っていて、チェーン駆動というS500から続けて採用された特殊な構造が見れるようになってました。

手前の半円形の部分がスペアタイヤの収納部で、これのおかげで車輪が曲がる時に左右の回転を調整する(外側と内側では走る距離が変わってくるので)デファレンシャルギアを入れる空間が無くなってしまったのです。
中央の矢印の先に見えてるのがデファレンシャルギア、いわゆるデフなんですが、こんな前では左右の車輪を結ぶ車輪軸が置けません。よって、ここから先はチェーン駆動となってました。左右の車輪に繋がる矢印で示したケースの中にチェーンが入っています。

ついでながら、ここを覗いてる所に巡回中の館員の方から声を掛けられ、いろいろ詳細に説明してもらえました。感謝でございます。

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