その後、ふたたび新井掘割水路を通過、横須賀の本港に戻ります。ちなみにこれは二階席で、下に窓ガラスのある一階席もあります。
途中、米軍の吾妻島コンクリート壁にあった謎の模様。なんでしょうね、これ。
横須賀本港に戻って来ました。ずらっと並ぶアメリカ海軍の第5空母打撃群所属のイージス艦軍団と、その一番奥に居る原子力空母 USSロナルド・レーガン。
西部太平洋とインド洋の一部を担当するのがアメリカの第七艦隊で、その中心となる強大な攻撃力を持つのがUSSロナルド・レーガンによる第5空母打撃群です。アメリカ国外を母港にする唯一の原子力空母部隊であり、その強大な戦闘力は、単独でもアジア周辺の各国と渡り合えるだけの戦力を持ちます(やり方によっては日本の自衛隊三軍相手でも戦えるだろう)。
その主力がこの方、USSロナルド・レーガンですね。2015年から横須賀を母港にしています。
従来、日本の国情に配慮して横須賀に原子力空母は配備されてなかったのですが、2008年秋に初めての原子力空母、USSジョージ・ワシントンが配備となりました。理由は単純で、もはやアメリカには通常型動力の空母は残ってなかったからです。
そしてUSSジョージ・ワシントンが整備と原子炉の燃料棒入替のためアメリカに戻った後、このUSSロナルド・レーガンが配備され、現在に至ります。USSジョージ・ワシントンは2017年から2021年まで、4年に渡るドッグ入り中なんですが(これはゼロから進水までの建造期間にほぼ等しい。原子力空母が一定数必要なのはこういった整備による欠如のため)、同艦が復帰後、また日本に戻って来るのか、それともUSSロナルド・レーガンが引き続き留まるのか、よく判りませぬ。
ちなみに横に見えてるのが例の大型ガントリークレーン、手前がヨコヅナ、奥がオオゼキ。
左端に見えてるのは第六ドッグのガントリークレーンで、ここはかつて空母信濃が建造された場所ですな。
船上から見るとこんな感じ。この空母岸壁は日本側からはほぼ見えない位置にあるため、基地公開の時に帰港してるのを見るか、この軍港巡りの船に乗る他ありませぬ。そういった意味ではありがたいですね。
空母の対岸には第七艦隊の旗艦、USSブルーリッジが居るのですが、手前にイージス艦、横には何か補助艦が付いていて、ほとんど見えなくなっています。どうも意識的に目隠ししてる気もします。
1970年就役で艦齢ほぼ50年、通常任務に就いてるアメリカ海軍の船としては最高齢のものがこのUSSブルーリッジ。最近はほとんど横須賀から動いて無いようですが、艦齢のせいかもしれないなあ、と思ったり。が、アメリカ海軍はまだまだ使う気で、2039年、艦齢70歳まで現役の予定だったりします。
これは戦艦大和が21世紀の2011年まで現役だった事になる年数ですから、アメリカ海軍もお金ないんだなあ、と思う。
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