そこから見えた海上自衛隊の心臓部、艦隊司令部。中央、アンテナ左横の地味な建物がそれです。巨大なアンテナは司令部からの通信用でしょう。日本中を相手にするにはちょっと高さが低い気もしますが。防衛省のあの巨大アンテナとか、ここにも建てちゃえばいいのに。
港の奥には海上保安庁の基地もあり。軍港巡りの艦内放送によれば、自衛隊と海上保安庁の基地が隣接してるのは珍しいそうな。
こちらはその対岸に停泊していた掃海艇 ひらど。
2018年春に就役したバリバリの新型艦です。海上の機雷を取り除く船で、金属に反応して爆発する機雷に対抗するため、繊維強化プラスチック(FRP)製の船体を持ちます。このため軽量化された、との事ですが後で調べてみたら、全長66.8mで基準排水量は690トン。…それほど軽く無いような…(自衛隊でおなじみ基準排水量については後述)
そこで意外に珍しい艦、輸送艇二号が入って来る。輸送艇一号と併せ、自衛隊で二隻しかない揚陸型輸送船(LCU)で、艦首部に下側に開く扉を持ち、砂浜などに接岸して兵を上陸させます。ただし基準排水量420トンの小型船であり、トラックはなんとかなっても戦車は積めません。その上、2隻しか無いのに佐世保と横須賀に分散配備されて、便利な小型輸送船と言う役割になってしまっています。
…二隻じゃ実戦ではなんの役にも立たんでしょう…。まあ、ちょっと変わった小型輸送艇、という事なんでしょうね。
それと並行して走るのは曳船75号型のYT‐03。大型艦を横に接岸させたり、その状態から出港させたりするときに押したり引いたりする船です。
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