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新井掘割水路を通過します。その名の通り、ここは人工の水路で、本来、吾妻島は本土と陸続きの半島でした。
が、海軍が横須賀と長浦の両方を利用するにあたり、どうも邪魔だという事で掘削し、この水道で両者をつなげてしまったわけです。現在の水路は明治22年に完成したもの。
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吾妻島は現在、米軍の補給部門が置かれ、船舶&航空燃料の保管地区となってるようです。写真のは給油用の施設にも見えますが詳細は不明。
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どんどん水路の中に入って行きます。島側は米軍基地、本土側は海上自衛隊基地なので、ここを見るにはこの船に乗るか、海上自衛隊の基地祭の時に運行される連絡船に乗るしかありませぬ。ちょっとワクワクしますね。
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間もなく長浦港に出ました。こちらはやや閑散としています。
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そこに居たDD463 うらが。
掃海艇母艦、機雷掃海を行う小型艦の母艦とされますが、実際は機雷敷設艦であり、それが小型艦である機雷掃海艇の燃料、食料などの物資補給を行えるようにしたもの。放火魔が消防団員兼ねてるような船ですが、そもそも機雷敷設艦が今ではあまり人気が無い職種になので、このような船となったようです。
ちなみに私が知る限り、現在の海上自衛隊における機雷敷設艦は、この うらが と同型艦の ぶんご の二隻のみのはず。それで日本の海岸線に対して足りるの、と素人の私は思う所ですが、プロの海上自衛隊の皆さんが大丈夫というのだから大丈夫なんでしょう、たぶん。
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