この観光船、朝の10時から午後3時くらいまで、だいたい1時間おきに出てるようですが、平日の午後2時でも、かなり混雑しています。…儲かってますね。



間もなく専用の桟橋より出港。背後の怪しげな灰色の建物は覆いで封鎖されてる元大型ショッピングセンター。
ここの閉店もそうですが、ドブ板通りもほとんど人通りが無いゴーストタウン化しており、なんか寂れつつある印象があるのが今の横須賀。ちなみに横浜も同じ印象を昨年受けたので、もうちょっとがんばれ、横浜横須賀と応援したいところ。



出港後右岸が米軍基地なります。カンのいい人は判るでしょうが、ここはドライドッグかあり、よく見るとA、Bと書かれたフタがされてるのが見えるかと(実際は三つある。この中の一つが日本最古、明治4年に完成した1号ドック。これに関わっていたのが例のフランス人のヴェルニー。要するに単なるお雇い外国人で高い給料もらって仕事してすぐフランスに帰っちゃっただけの人である)。

アメリカ海軍は全部で6つの整備用ドライドッグを基地内に持っており(その気になれば建造もできる)、これはハワイのパールハーバー基地より上でおそらくアメリカ本土以外の海軍基地としては最強の整備施設を持ちます。アメリカが世界で唯一、国外で空母機動部隊(第5空母打撃群/Carrier Strike Group 5)の母港に利用してるのは、それなりの理由があるわけです。

ちなみにそれらは全部、旧日本海軍の遺物でして、つまり戦争で負けて取り上げられてしまったもの、という事になります。まあ現在は海上自衛隊の艦艇の修理にも使わせてもらってるらしいですが。



そのすぐ先が自衛隊の潜水艦部隊の停泊する岸壁。先にも述べましたが米軍の基地内に居候してます。後ろに見えてる肌色のビルのどちらかが第二潜水隊司令部(おそらく右の三角屋根の方だと思うけど確証無し)。

停泊してるのは一隻に見えますが実は奥にもう一隻居て、さらによく見ると左にも一隻係留中。よって計3隻が係留されてます。艦尾付近から盛んに白い煙が出てたので、おそらく食堂にゴキブリが出てバルサン焚いてるか、サンマでも焼いてるか、あるいは基地にいる間にエンジンを使って発電し電池を充電してるのでしょう。


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