そういった歴史を動かしたシリーズ(?)の続き、ロシアの軍艦、防護巡洋艦のアヴローラ(Аврора)。見ての通り、かなり造り込まれていますが、縮尺は不明。
1917年のロシア10月革命の時、砲撃によってボリシェヴィキ(レーニンが率いる共産主義者の集団)による、政府中枢があった冬宮への突入を先導したあの軍艦です。ただしこの砲撃には諸説あり、果たしてどこまで効果的だったのか、それどころかそもそも本当に砲撃はあったのか、などなどロシア人の間でも論争はあるようです。
しかし、共産中国本土ならともかく、台湾でなんでこの船なの、という気はします。
現在はロシアのサンクトペテルブルクで記念艦として保存されてますから、資料は十分あったのでしょうが、軍艦模型としてはすごい選択肢だなと思う。
ちなみにアヴロ―ラは日本海海戦にも参戦ており、艦長が戦死するほどの損傷を受けましたが撃沈を免れ、最後は南に逃げてフィリピンのマニラに入港、しばらく抑留されてました。
そしてさらによく判らない選択がこれ。フランス海軍の装甲巡洋艦ラ オッシュ(La
hoche)。私は初めて見ました、こんな軍艦。
1890年に就役した鉄鋼装甲戦艦(Ironclad
warship)で、なんだかカワイイ外見ですが、装甲の重さもあって排水量は1万トン以上ありました。判りにくいですが、艦橋構造物の前後下に、左右に回転できる主砲砲塔が一つずつ入ってます。ちなみにわざわざ展示されている以上、何か有名な逸話でもある船なんだろうか、と思って帰国後に調べてみたんですが、そういったものは、これと言って何もありませんでした…
といった感じで、軍艦展示コーナーの紹介はここまで。いやはや、スゴイものでした。
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