こんな感じに。ただし正直言って、見る価値はありません。
そこにあるこの施設の全体模型。よく見ると漢字の「十」の字を縦に並べた構造になってますが、これは台湾の建国記念日、十月十日を意味するそうな…。そんなダジャレで建てられてもなあ…。
ちなみにこの広大な土地はかつての日本陸軍の現地部隊、台湾歩兵第一連隊の駐屯地だった場所で、戦後は台湾陸軍の総司令部が置かれていました。既に見たように海軍と空軍は川向こうの士林にあり、陸軍だけが台北の政治中枢のすぐ横に本部を構えていた事になります。それがこの中正紀念堂を建てるために急きょ立ち退きを迫られ、郊外に移転するわけですが、どうもこの辺り、蒋介石の死を境に軍部にキナ臭い動きがあったんじゃないかなあ、という気も。まあ、私の中国語能力では調べようが無いので、深入りはしませんが。
建物の欄干なんかも、どうもコンクリートを型に入れて固めただけ、感が溢れてまして、微妙な建物だよね、と思う。
というわけで撤退です。
その存在は知ってたけど行こうとは思って無かったしそもそも忘れてた、というのがこの施設だったのですが、帰国後に確認してみたら台北を代表する観光地の一つとされてるのを知る。
…まあ、人間の愚かさを知るには良い施設ですし、他にあまり類を見ない施設でもあるので、一度くらいは行っても損は無いと思いますが、よほど時間に余裕がある場合を別にすれば、やめた方がいい気もします。まあ、この辺りは個人の自由ではありますが。
では施設の横にあった自販機で買った黒松沙士で乾杯して、次の目的地、今回の台湾訪問における最大の衝撃の一つに向かいましょう。
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