さて、こういった海外で初めての場所では周囲の皆さんの後を付いて行けば間違いない、というのが私の経験則なんですが、今回、バスを降りた皆さんは中国本土からの観光客らしく、記念撮影に夢中で動かない。
そもそも、これじゃこの人たちもよく知らんだろうな、と思ったので独自にどうすればいいのかを考える。何しろバスを降りた場所はただの巨大な広場と言うかローターリーで、何の案内板も無いのだ。どうすんの、これ…。



ちょっと奥に入ったところにようやく案内板が。
が、まず現在地が判らない…。とりあえず周辺の様子から、下に居る赤い人物の位置の場所らしいと見当をつけたのだが、それでも博物館の入り口が判らない。この図には各建物の名称はあるものの、どこが博物館の入り口なのか全く記述が無いのだ。なんなの、これ…と思う。

ちなみに結論から言ってしまうと博物館は一番奥の建物だけ、それ以外の施設は全てただの付属施設で意味がありませんでした。じゃあ、なんでこんなに詳しく解説してるの…



まあ、どうやらあの門までは一本道の分岐無しなので、そこまで行って見ましょうか。

ついでに言うなら丘陵地帯である以上、ここから博物館の入り口までやたらと高低差があり、かなり疲れます…。ちなみにバス停から博物館の券売所まで直線で250mありました。そしてここから直線では向えないので、実質、300m近く歩きます。原子力空母縦断に等しい距離です。正門からこれだけ歩く博物館は生まれて初めて見ました。これ造った人はどれだけ頭が優れなかったの、と思う。



門をくぐると、さっそく分岐点に。唯一、先を歩いてた人たちは左の建物群に向って行ってしまう。一瞬、そちらについて行こうかと思ったんですが、いや、どう考えても正面に見えてる巨大な建物が本館だろうと、そっちを目指してみる事に。



左右の植林の中を歩く歩道があり、これはかなりいい感じでした。

とりあえずベンチに座って少し落ち着いて見る。
その間も誰一人として人が通らない。休館日で無いことは確認済みなので、ここってホントに故宮博物院だろうか、と不安になってiPADで現在地を確認すると、間違いない。台湾を代表する観光施設でこんなに人が来ないモノなのか、と驚く。後に観光バスなどは本館の下にある駐車場に入ってしまうため、正面のバス停から来ないで済むらしいのを知ったのですが、だったら路線バスもそっちに入れてくれよ、と思う。


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