お次は今回の展示の中で唯一の戦闘機、嘉手納から来た米空軍のF-15C。
微妙な迷彩塗装なんですが、垂直尾翼の部分、これって遠くから見ると1枚尾翼に見えるようにする、とかでしょうかね。



機体後部下面。
下から見ると水平尾翼の取り付け部がかなり複雑な形状なのが判ります。空力的な工夫もあるのでしょうが、どうもこれ、エリアルール2号的に理想的な断面積にするための調整のような気もします。



ジェットエンジンのノズル部。
アフターバーナー燃やして大出力を出して超音速まで引っ張る高速機においてはノズルの開口面積の調整が必須のため、大きく開いたり絞り込んだりする機構が必ず付いてます(アフターバーナー無し、音速超えないなら基本的には要らない)。日本のF-1とか海軍のF-8とかは一見、この機構がなさそうですが、あれらには外壁の内側に、この機構があります。
でもってF-15のそれは中でも複雑な構造を持っており、未だに何がどうなってるのかよく判らん部分が多いです。飛行中にずっと後ろからついて行き観察できればいいんですけどね。

ちなみに向かって右側手前、尾部先端に四角い箱状のモノが付いてますが、これ米軍のC型にあって自衛隊のF-15Jには無いものです。なんらかのセンサーアンテナだと思いますが、なんでしょうね。



毎度のことながらすごい場所にミサイル積んでるよな、というF-15のサイドワインダー搭載部。今ではもっと大型のも積めるようですが。

ちなみにこれ、初めて見るものなんですが、訓練用のミサイルでしょうか。
奥のアンテナ付のミサイルは当然AIM-9ではなく、手前のも実弾に見えて実はロケットモーターを持ってません。が、赤外線探知機の保護キャップはついてるでのでこれでロックオン判定をやって、それを奥のもう一本のミサイルのアンテナで補助して当たり判定を見てるんじゃないかと。
私も初めて見るものなので確証はないですけどね。



前方から。
機首レドームの色が機体と微妙に一致しませんが、これは新型レーダーを積んだ機体の特徴らしいです。アメリカ本土だと旧型のままのものも多いですが、最前線の基地、嘉手納では全機がこれになってるようです。

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