コクピットにも座らせてもらえました。 操縦席の右後ろに機関士席がまだあるのがさすが60歳の機体、という感じ…と思ったんですがどうもこれ、エンジン関係の計器には見えなかったので無線士か航法士の席かもしれませぬ。 ちなみに左側の主操縦士の席の後ろに見えてる扇風機は標準装備品で、すべてのKC135に付いてます。冷房というよりは機材の冷却用という面があるようです。 計器類はグラスコクピット化が進んでます。イラク戦の時のコクピットにあんな巨大なモニターは無かったので、ここ15年くらいで一度大規模な改修を受けてると思われます。 が、それでも操縦桿は昔のまんまの床から生えてる細いタイプで、映画のエアポート(大空港)やサンダーバート2号のコクピットを思い出してしまいました。 ちなみに機体乗員の出入り口が機首下面にあり、タラップなしでも乗り降り出来るようになってます。軍用機ですからね。 ではお次はあの機体へ向かいましょう。 解説板が無かったのですが、おそらくCH-53のE型でスーパースタリオンの方だと思います。 こうして見ると単ローターのヘリ(エンジンは3発あってこれで一つのローターを回してる)としては異常なデカさだなあ、と思う。 正面から。 前輪の位置の関係で赤外線カメラが機体下に置けないため、棹で伸ばしてぶら下げてるんですが、こんな適当な感じでいいんだ、とちょっと驚く。 最大で時速260q以上は出るので、フェラーリ並みの速度で、あの位置にカメラを棒で突き出して飛んでるわけです。どうなってるんだ、この棹の強度とも思います。すげえな。 この機体はアメリカでは海兵隊のみが使用、世界的にも他は海上自衛隊がわずかに11機ほど使用していただけで、こちらは既に全機退役済み。よって意外に見る機会の無いヘリだったりもします。 余談ながらCH-53Eはアメリカ本国ではとにかく事故る機体として有名です。 1984年から2008年までの間に機体に1億円以上の修理費がかかる大きなな損傷が生じるか、死者が出るかした重大事故発生率は1万飛行時間あたり5.96件。これは他の海兵隊が運用してる機体の平均値である2.26件の約2.6倍です。明らかに異常でしょう(数値はNavy Times サイトに2008年1月21日に投降された記事による)。 エンジンの過熱による火災、異常発熱が原因ではないか、と見られてるようですが、この点について海兵隊が何らかの対策を取ったのかどうかは不明です。 機体内部。意外に狭いな、というのが正直な所。でも墜落事故で31人もの死者を出してたりするので、満載ではそれなりの人数を運べるようです。 ついでに自衛隊の機体と違って各種配管が剥き出しなのもちょっと興味深い所。 |