■イーグルの秘密



その隣、エアパークとはちょっと離れた場所にはF-15の旧型、A型の展示も。
ダックスフォード、アメリカ空軍博物館でもA型はすでに展示機にされていたので、
同じF-15でも未だ現役のC型とは世代が違う、という事でしょうか。

……と、現地では普通に考えてたんですが、帰宅後、はたと気が付いた。…A型?
沖縄へのF-15配備開始は1979年9月(部隊運用開始は12月ごろ)だから、最初からC型では?
この記事を書くにあたり確認しても、やはり第67飛行隊にC型が配備開始となっている。

…となると、この機体、何者(笑)?
そこで改めて現地の解説板を見ると、
「1979年から9月から第18航空団では展示のような機体(SIMILAR TO THIS ONE)を使用…」
となっており、やはり嘉手納で使用されていた機体、とは明言されてません。
展示開始は1995年4月であり、どうもその時に、わざわざ本土から展示用にこの旧型機を運び込んだようです。
そこまでやるか、第18航空団…

やはりただの屋外展示ではないなあ、とちょっと驚く。



ちなみにこの機体も近寄り放題、触り放題です。
で、これまた現地では気が付いてなかったのですが、この機体の主脚、ほぼ垂直に立ってます。
通常の機体ではこれ、ハの字になっているはずです。

この点をK山さんから帰宅後にメールで指摘され、あれ、確かに変だな、A型だけの特徴?
と思うも空軍博物館の機体を写真で確認すると、ちゃんとハの字になってる。
よくよく調べて見たら、どうもF-15の主脚は重量が掛かってないと垂直になるようで、
展示に当たって片っ端から重量物を外した結果、このような状態になってるようです。



ちなみにこの機体もその下部に潜り込めます。
機体下部から見たF-15前部。この写真だけでF-15と見分けられる人は多くない気がします。
しかしCADの無い時代に、これだけ滑らかな繋がりの面構成をよく設計したなあ、と思う。

といった感じでエアパーク周りの見学は終了です。



さて、すでにお昼に近い時間だったので、基地内にあるダイナー系レストラン、すなわちアメリカ式の大衆食堂に。
ちなみにモニターにはスポーツ中継とニュース番組が流れていたのですが、ニュース番組はどうも
軍が自ら製作してるものらしく、キャスターの人の一部が軍服を着てました。

もしかすると空軍専用のニュース番組かもしれず、この辺りの米軍の生活設備サポートは
第二次大戦時代からホントにケタ外れに優秀だなあ、と思う。
そりゃ世界中に物資補給ネットワークを構築できるわけだ。



K山さんに飲み物にルートビアありますよ、と教えてもらったので注文すると、
これまたジョッキで出て来て感動する。ちなみにお替りも可能。
いや、ホントに沖縄は素晴らしいと思う。


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