■いろんな機体がありにけり



F-100も居ました。ただ残念ながら長年の風雨にさらされ、かなり痛んでましたが。

日本(厳密には違うけど)にこの機体があるとは思って無かったのでちょっと驚く。
それどころか、解説が正しいなら、これF-100の量産一号機だとされてます。
ただし、機体の解説にあった機体番号(52-5756)とは異なる数字が入っており、別の機体に入れ変わってる?
古い写真を探すと、確かに5756機がここにあったようですが…
この辺りはちょっと謎です。



嘉手納といえばこれ、という感じでF-105もあり。
これも日本にあるとは知らなかった機体です。
嘉手納ではベトナム参戦前の1962年から、その最盛期の1972年まで飛んでました。
やっぱり無意味なまでに背が高い機体だなあ、と改めて思う。
独特な形状の空気取り入れ口も見て置いて下さい。

機体は複座のものですが、ワイルドウィーゼルのG型ではなく、普通の練習型のF型でした。
最後はジョージア州軍で使われた、とされているので、
わざわざ展示用に輸送して持って来たのでしょうか。ある意味、スゴイな。



これまた世界中でおなじみF-86のF型。
朝鮮戦争時代の主力ジェットですが、この時期はまだ板付(福岡)に米軍基地があったし、
早い段階で半島に航空基地も確保されてるので、嘉手納からはそれほど飛んでないはずです。
空中給油も無かったので、距離的にもちょっと無理がありますし。

解説だと展示は嘉手納基地所属のエースパイロットにちなむ、との事でその塗装が再現されてるのかも。
ただし解説の文章、そこら辺りが微妙にはっきりしないので違うかもしれませぬ(無責任)。



これも嘉手納らしい機体、空軍におけるベトナム後半戦の主力F-4C ファントムII。
ただし嘉手納への展開時期は意外に短くて、1971年から1980年までの9年間だけでした。
1979年末からF-15Cへの機種変更が始まっており、1980年にはファントムは全機退役となったようです。
つまりそれ以降、現在に至るまでの40年間はF-15が飛び続けてるわけです。
ある意味スゴイですね、これも。

最初の空軍型、C型なので機首機銃は無し。
改めて見ると戦闘機の前輪が二つって、今ではほとんど見られない設計だなあ、と思う。
(まあSu-35とかもあるにはあるけども)

展示の機体は1979年8月に嘉手納を離れ、ハワイ州軍で使用されていたもの。
最終的に1987年に州軍からも引退となり、ここで展示される事になったのだとか。
おそらくこれは自力飛行で飛んできたような気がしますが、滑走路からここまでよく運んだなあ。
(ただし展示開始は1990年のようなので、一時的に予備機としてどっかに保管されてた?)



ちなみにこの後、2019年3月に再訪したら機体下は危険という事で
立ち入り禁止にされてしまってましたが、この時は自由に下に潜り込めました。
ファントムIIは随分と見て来ましたが、機体下に入ったのはこれが初めてで、
スパロー搭載部ってわずかに凹んでるのだ、と初めて知る。
コネクタ部とかはペンキで塗りつぶされてしまって確認できませんでしたが…。


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