■次の遺跡へ



次の目的地はここ。先ほどの所から車で走って15分前後の場所でした。
またも運転手さんに説明をされるも聞き取れず。
とりあえず入ってみますか。

ちなみにここ、左側に見えてるチケット売り場にインド人用の窓口がない。
最初は、どちらも同じ料金なのか、と思ったんですが、
そうではなく、どうもインド人の皆さんは無料だったような…

まあ、いいですけどね。



中に入ると、これ公園じゃん、と思うもよく見ればいくつかの建物が見える。

なんだろうと、思って横の解説板を見ると、
1724年ごろ、18世紀に建てられたムガール帝国の天文観測所なんだそうな。
(ただし現存してるのは1750年以降に建てられたものらしい)
おお、さすがはイスラム教の皆さんだ。

ジャンター マンタル(JANTAR MANTAR)という場所で、
ムガール帝国内に5が所造られた天文学のための施設の一つだそうな。
ここでは学校も併設されてたようです。

ちなみにこの時代のイスラム天文学は基本的に暦のためのもので、
衛星タイタンのメタンから生命の痕跡を見つけようとか
そういったものでは全くないので注意。当然、観測は全て肉眼です。
でもって18世紀だったら、ヨーロッパではすでに反射望遠鏡まで開発され
それによる星の観察が始まってましたから、
この時代になるとすでにイスラムの天文学も決して最先端では無かったのでした。



なんだか前衛建築っぽいですが、
これも天文観測所の一つでミスラ ヤントラ(Misra Yantra)というそうな。
正確に北を向いており、中央の巨大な建物と左右の小型建造物、
あわせて5つの構造物からできています。

ちなみにハート型の部分をチャクラ、全体の構造をヤントラと呼ぶそうですが、
ほんとにイスラム系の人たちがそんな呼び方したのかなあ。
サンスリット語だぞ、それ。
ヒンズー系の皆さんが後からそう呼んじゃってるような気がするけどなあ。
まあチャクラには円環、ヤントラには構造物の意味もあるので、
間違いではないですが…

この設備は太陽高度や月の位置から緯度、経度を求めるためのものだそうですが
そんなの一回計測すれば後は必要ないのでは?
おそらくそれに加えて、季節ごとの正確な時間を計ってたんじゃないかなあ
と思いますが、詳細はよく判らず。



こっちは巨大な日時計らしいです。
奥にある四角い建物の詳細は不明。



その奥にあった円形の建物。
これは解説が見つからず、正体が不明です。



中を覗くとこんな感じなので、これも日時計ですかね。



ちなみにここはキレイに整備された公園となっており、
入場無料らしい(笑)地元インドの人たちが多く散策してました。

といった感じで、今回の本編はここまで。


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