■インド空軍博物館へ
お次はインド空軍博物館へ向います。
インド空軍の場合、独立直後はイギリス、独立後はソ連とロシア、さらにフランスからも、
軍用機を導入したため、いわゆる西側諸国とはちょっと違った機体を飛ばしてる国となってます。
さらにあの空飛ぶ設計屋、クルト・タンク博士を呼んで自主開発で
戦闘機を造ったりしたし、その後もいろいろやってたりするので、
わけわからん、という部分が多い機体ラインナップの空軍となっております。
それでも戦闘機に関してはほぼソ連&ロシアのラインを維持しており、
そういった意味で共産圏の機体をメインとした航空博物館はこれが初めてです。
(2010年の中国 深圳のミンスク博物館という変化球はあったけど)
ちなみに現在ではSU-27の複座型の多目的戦闘機、Su-30を230機以上も、
すなわち発展途上国のMig-21感覚で所有しており、意外ににその実力は侮れません。
まあ、その内何機が稼働状態なのか判りませんけどね(笑)。
ついでにMig-29も80機以上持ってる、さらにフランスのダッソーラファールを
36機ほど発注済み、という変な国でもあります。
ちなみにインディラ・ガンジー空港はかつて軍の管轄だったのですが、
いまでは完全に民営化されてます。ただし一部ではまだ空軍が共用してるみたいです。
なのでこの博物館もその空港のすぐ北側に位置してます。
では、そんな国の空軍博物館はどんな感じなのかを見て置きましょう。
門は立派です。
そして普通の外国人がここに来るには自動車以外無い、という交通の便の悪い博物館でもあります。
この辺り、バンコクのタイ空軍博物館をなんとなく似てますね。
守衛の人が妙に人懐っこい人で、どこから来たんだ、身分証明書あるか、と聞かれる。
あ、パスポート必要なんだと車に取りに戻る。
ただし実際は代表者一人がIDカードを持っていれば、後は大丈夫でした。
まずは屋内展示の入り口へ。
ちなみに機体展示ハンガーに向かうのもここからになります。
タイルのモザイク画によるミグ21がステキ。
この入り口でIDを見せる必要があり、さらに芳名帳のような
分厚いノートに名前と住所を書くことを要求されます。
ここでkobikkyさんがインド政府発行のIDカードを見せると、なんか嬉しそうに
インドに住んでるのか、と話しかけられてました。
私は日本から来たあるヨ、と言うと、仕事か?と聞かれ、いや、観光アルヨ
と答えたら、なぜかガッカリされました…なんで?
その横にレーザー誘導ミサイルと大文字でデカデカと書かれたレーザー誘導ミサイルが。
戦闘機の胴体横に漢字で戦闘機と大きく書くようなもので、スゴイセンスの空軍だな、
と思ったんですが、どうも訓練用の模擬弾らしいです。
展示の看板によるとソ連製の空対地ミサイルKh-29だとされておりますが、
Kh-29にレーザー誘導弾なんてあったっけ?と思って
帰国後に確認したら、今では存在するらしいです。
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