■どんどん西へ



実は私、琵琶湖もまともに見た事が無いのです。
今までは新幹線の車窓からチラリと見ただけなのでした。
空から見てもデカいなあ、と思いにけり。
その内、時間を造ってぜひ訪問したいところです。



そこからまたしばらく山中を飛ぶと、川が蛇行して、絵に描いたような沖積平野が見えて来る。
…あ、これ広島だ。



ここは市の真上を飛びました。
画面中央右下、四角いお濠に囲まれたのが広島城跡ですから、
そのわすかに手前側がいわゆる原爆の爆心地になります。
まさか高度1万メートルからこの光景を見ることになろうとは…。

原子力爆弾クラスの破壊力となると遮蔽物に使えるのは山地のみで、
空から見た広島はその投下場所としては悲しいほど適していました。

上空で爆発した原爆の衝撃波は地上で反射されます。
音速を超えて衝撃波は進めないため、この地上での反射と上空からの放射は
水平方向に同じ速度で進み、地表付近では合成波となるため(おそらく爆心から数百メートル先から)
最強の複合衝撃波を生みやすくなります。
これが堰き止め衝撃波現象(Mach stem)でして、
アメリカが原爆を上空で爆発させたの理由の一つです。

この地形ではその被害を防ぎようがないじゃないか…と思わらざるを得ない光景でした。



その後、しばらく飛ぶと、日本海が見えて来る。
実は私、日本海も空からしか見たことがありませぬ…

ちなみに画面中央付近の都市部は山口市。
となるとその上で日本海に面してるのが萩市ですかね。
このあたりも一度は来ようと思っていながら、未だ未訪でございます。



ということは、機体の行く先に見えて来たのは…


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