■全て大統領専用です
ベル UH-13J スー。
ベルの47Jヘリコプターの軍用版ですが、1957年に史上初の大統領専用ヘリコプターとして購入されたもの。
現在、大統領の移動には海兵隊が運用するヘリコプターを使うのですが、
当初は空軍がヘリコプターの運用もやってたらしいです。
ただし陸軍と海兵隊が1958年に速攻で運用を引き継いでるので、
このヘリは1年しか使われなかった事になります。
(その後、1976年以降は海兵隊だけが運用する事になる)
とりあえず1957年7月にアイゼンハワーがホワイトハウスからこれに搭乗したのが
アメリカ大統領がヘリコプターを移動に利用した最初の記録のようです。
この場合の無線呼び出し番号もエアフォースワンだったはずで、わずか1年間だけ存在した
回転翼のエアフォースワンだった、という事になります。
(ちなみに現在の大統領専用ヘリのコールサインは海兵隊一番機である、マーリン ワン。
ついでにホワイトハウスの裏庭に発着場があるが、いわゆるヘリポートではなく、
芝生の中に車輪を乗せる小さな台座があるだけ。極めて高度な操縦技術が要求されるはず)
民間用のビジネスジェット、ガルフストリームIIIの軍用版、C-20B。
先に見たジェットスターの後継機として1985年ごろから空軍に導入された機体で、
これも近距離、あるいは小規模空港までの運用を目的に導入されたもの。
展示の機体はクリントン大統領が使用したそうなのでエアフォースワン経験機であり、
引退後の大統領であるカーター、フォード、ブッシュ1号なども搭乗した事がある機体だそうな。
最終的に2015年に退役、この博物館に寄贈されたものだとか。
ビーチVC-6A。
民間機キングエアーB-90の軍用版です。
なんかアメリカのそこら辺の地方空港に普通に駐機されてそうな感じの機体ですが、
これもエアフォースワン経験機です。
例によって(笑)ジョンソン大統領がテキサスの地元の移動用に利用した機体で、
ジョンソンが乗った場合はこれがエアフォースワンになります。
ちなみに彼以外にも大統領一家までこれを使って移動してたそうな。
…それって公私混同じゃ…
金のかかる大統領だな、ジョンソン。
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