■さらに第二次大戦



さて、ここからは第二次大戦期の展示になります。

まずはMe262に搭載された、50mm機関砲(笑)、ラインメタルBK-5。
50mmって初期の対戦車砲よりデカイ口径ですよ。それが機関砲ですか…
ただし1発撃つのに1.33秒近く掛かったらしいので、機関砲というより
自動装填砲、といった方が実態に近い気がします。

これがMe-262 1a/U4型に搭載されたものの、とりあえず試作機だけで終わったようです。
ちなみに対爆撃機用の一撃必殺砲説と、対地攻撃用、対戦車用説があるんですが、
対戦車砲説を主張してるのが、よりによってアメリカに投降した後の白いデブ、ゲーリングらしいので、
おそらく実態は対爆撃機用ではないかと思います。
ちなみに双発レシプロ戦闘機Me-410にも搭載され、こちらは一応、
それなりの規模で対爆撃機用に実戦投入されたみたいです。

ちなみに50o機関砲としては、ドイツにはさらにマウザー社のMK214というのがあり、
すげえな、と言う他無いですね、あの時代のドイツ兵器…



クッシュマン 53型 空挺スクーター。
アメリカの空挺部隊向けに降下後に使える最低限の移動手段、
そして荷駄の運搬用として開発されたのが、この小型で簡易なスクーターでした。
グライダーでの搬送はもちろん、パラシュートでの投下も可能となってます。
1944年製造開始なので、果たしてノルマンディ上陸に間に合ったのかは微妙ですが、
最終的には5000台以上が生産されたようです。

まあ小型と言っても約250tのエンジン(4サイクル)を積んで115sあるんですけどね。
ちなみに250tエンジンながらはわずかに4.6馬力でしかなく、
このため最高速度でも64q/h(40mph)しか出なかったのは、
おそらく回転数を捨ててトルク重視の設定にしてあったのだと思います。
空挺が突入する戦場に速度は要らないでしょうから。



でもって、53型スクーターはこのM3A4式荷車を牽引可能でした。
81o迫撃砲、12.7o機関銃などを搭載できるとされますが、最大荷重とかは不明。
荷車の上に乗ってるロープは手で引っ張る時に使うもので、人力でも運搬してたようです。



これはちょっと変わった、遭難救助用の反射鏡。
墜落、脱出した時に上空を飛ぶ友軍機に太陽反射の光で、自分の位置を知らせるためのもの。
ちなみにこれ、なぜかGE(ゼネラルエレクトリック)社製です。

中央の十字は切り裂かれており、あの部分を通して救難機を目でとらえ、
同時に顔と同じ高さに残りの手をだし、そこに太陽光の十字が移り込んだ状態を維持すれば、
反射光は救難機に届いてる、というもの。
図を見る限りでは、十字の光の映り込みと視線が90度の角度を成せばいい、という感じみたいですが、
どうもこの説明文はよく判らず、もしかしたらもうちょっと別のやり方があるのかもしれません。

……いや、でもその場合、こちら側に鏡は要らないんじゃないの?

ちなみにその上の箱は分解式の“串”で、バラバラのパーツを組み立てると30pくらいのやや頑丈な串が出来ます。
サバイバルキットの備品らしいんですが、武器にするには中途半端で、何に使うのかよく判らず。
穴掘りに使える、みたいなことが書いてありましたが、どうかなあ…




第二次大戦の館の壁の上の方に飾ってある変な絵画、これは戦利品でして、
ドイツ空軍のお偉いさんがズラリとならんだ絵となってます。
終戦時にドイツから持ち帰った物らしいですが、詳細は不明。
登場人物から1941年ごろに描かれたと見られてるそうですが、こんなもの貰っても、
アメリカ空軍も困ったんじゃないか、という気がしなくも無くもなく。
ちなみに技術的には極めて下手です(笑)。

中央の白っぽいのが当サイトではお馴染み、衝撃の白いデブ、国家元帥(笑)ゲーリング閣下で、
そのすぐ左の毛髪の薄い小柄な男が、明るい性格で有能だったけど自殺に追い込まれる悲劇の男、
急降下爆撃大好きウーデット(こんな外見でも女にはモテまくったらしい)
そしてちょっとこの写真では判りにくいですが、左から3人目、やや奥の位置にいるのが
ドイツ最強の伊達男、ガーランド閣下ですね。

後は誰がだれだか判らんし、判っても意味がないでしょうから、パス(手抜き)。


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