■そのほかの展示たち
正面から見ると意外に変な顔の727。
操縦席上の小さな窓も、今となっては時代を感じる部分。
ちなみに右のおばさま、すごい表情でずっと727を睨みつけてたんですが、
過去に727と何かあったんでしょうか。怖くて聞けませんでしたが。
最後にもう一機。実はこの機体だけ、別の展示室にあるのですが、ここで紹介してしまいます。
トラベル エアー社のタイプR ミステリーシップ(Type
R Mystery
Ship)。
完全に秘密裏に開発、製造されたのでミステリーシップの名があるそうですが、
はあ、さいですか、という感じのネーミング、という気がしなくもなく。
1929年8月に初飛行したエアレーサー機で、全部で5機造られた内の1機がこれ。
ちなみにこの機体はTEXACO
13という、なんだか出来の悪いスナイパーみたいな名前が付いてます。
ただしこの機体は、1929年、大恐慌の年に(涙)開催されたエアレース、
第一回トンプソン杯(Thompson
Trophy)の優勝機ですから、
それなりに歴史ある機体ではあります。
トンプソン杯は、アメリカの由緒ある航空レースイベント、ナショナル エアレースの中でも、
もっとも人気のあった短距離(片道10マイル(16q)のコースを周回する)レースで、
その初代優勝者が、この機体となっています。
ついでに3年後のトンプソン杯では、後に東京爆撃で名をあげる
ジミー・ドゥーリトルがジービーレーサーで優勝してます。
でもって、今回調べて初めて気が付いたんですが、フランスのコードロン、
1934年にC.460という機体でトンプソン杯で優勝してるんですね…。
初めて知った、というかアメリカ製造以外の機体の優勝があったのか。
現代で言うなら、ニュルブルクリンク24時間レースでトヨタが優勝するようなもんですかね。
でもって、ここのもう一つの目玉展示がこれ。
巨大なHOゲージ模型のジオラマです。
かつて秋葉原の交通博物館に、巨大なHOゲージのジオラマがありましたが、その比ではありませぬ。
人物との対比で、その大きさを感じてください。ついでにこれで全部ではなく、さらに画面左下にも続いてます。
当然、子供たちにも大人気。
とくにこの辺りは地元シカゴの街を再現してるようで、子供ホイホイ状態でした。
ちなみに夏休み中にしては、やけに子供が多く、
みな同じ色のシャツや、帽子を被ってたので、なんかの子供会みたいなもの?
夜景の演出もあり。
画面右手を走ってるのは高架鉄道、ループですが、残念ながら周回にはなっておりませぬ。
それでもアメリカの鉄道模型のジオラマもレベルが高いなあ、と思ったり。
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