■そのほかのステキ装備



こちらは例のMAN社製ディーゼルエンジンのピストン。
大人の身長近い大きさがあり、ディーゼルエンジンって改めてすげえな、と思ったり。
というか、このサイズだと潤滑オイルもスゴイことになってたのでは?



その先はシミュレーター、というかゲームコーナーですね。
例の二つのバルブを使ってトリム、艦の前後バランスを保て、というものみたい。
極めて率直に言えば、ちょっとやってみたかったのですが、子供に大人気で、
そこに40過ぎのオッサンが突入する勇気がありませんでした…



こちらはキッチンと士官用居住区の再現。
しかしキッチンもこれだけ木材があるって無茶苦茶だよなあ。
765隻もの損失の内、何隻かは艦内火災によるんじゃないか、と個人的には思ってます。

ちなみにあくまで再現しただけで、他に何があるわけでもありません。
おそらく艦内ツアーの参加できなかった人向けのサービスかと。



これはちょっと珍しい気がするUボート用のオモリ(バラスト)。
前後のバランス調整用ではなく、艦底に積んで、水上航行中の安定性を確保する目的のものだそうで、
2段式の艦内の艦底側の階層、その重心位置辺りに置かれてたようです。
ちなみに総量で90.7トンもの重量があったそうで、それは当然、その重さの分、
燃料や魚雷を減らす必要があり、Uボート、何か基本的な設計ミスがあったんじゃないなの、という気がしなくもなく…



これも珍しい、Uボートの空気圧縮器。
ユンカース社製だそうで、こんなのも造ってたのか、あの会社。
ちなみにフリーピストンなる、クランクシャフトを持たない斬新な圧縮ピストンを持ってるらしいのですが、
説明を読んだ限りではイマイチ、よく判らず。
そのおかげで、極めて小型で軽量だったそうですが、故障も多かったそうな。
ちなみに2台積まれていたようです。

Uボートが浮上するには、メインタンク内の全海水を圧縮空気を使って排出する必要があるので、
これが故障したら永遠に海の底…というわけではなく、
奥の手とも言えるエンジン排気排水、という手段がありました。

これは水中でディーゼルエンジンを始動するという、背水の陣で、
その排気ガスの圧力で排水する、というものでした。
当然、速攻で浮上して吸気弁を開かないと全員、酸欠で死亡ですから、
(さらに艦内の空気をエンジンに吸われるので一気に気圧が下がって危険)
このため前後の昇降舵で艦首を上に向け、全力でプロペラを回して一気に水上に出ます。
(この時の水中推力がモーターなのかエンジンなのかわからん)

その間に、一定の排水が終わってれば、水上を一定速度で走ってれば沈みませんから、
最後までエンジン排気で排水を終える事ができるわけです。


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